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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十八話 困難に打ち勝つその十四

 モンスターをまた一体倒した、そしてゾルダは敵のモンスターの大群が海から出たのを見てだった。
 自身のファイナルベイントを使った、そうしてそのモンスター達を倒してから再び樹に対して言った。
「よし、ちょっと休むな」
「今のファイナルベイントは」
「そろそろ俺も限界だったからな」
 それでというのだ。
「一旦休憩に入る前に」
「ファイナルベイントを使われたんですか」
「そうさ、これでな」
「一旦ですね」
「休憩に入るからな。後はな」
「ここは任せて下さい」
「リュウガと宜しくな」
「そうさせて頂きます」
 樹も頷いてだ、そしてだった。
 ゾルダが後方に下がった後も敵を倒していく、リュウガと共に。
 戦闘は夜になっても続いていた、それも真夜中にも。
 その真夜中にだ、王蛇は言った。
「いい時間だ」
「夜が」
「そうだ、夜の戦いになるとな」 
 こう美森に話した。
「それはそれで面白い」
「視界が暗くなることも」
「いい、よく見えないならな」
 それならというのだ。
「他の感覚を使うことだ」
「耳等を」
「空気もな」
 肌でというのだ。
「それを感じてだ」
「そのうえで」
「そうだ、感じるな」
「はい、確かに」
 実際にとだ、美森も言ってだった。
 そうして夜の闇の中で敵の動く音を聞いてそこに攻撃を繰り出した、それでモンスターを倒してから言った。
「今は感じます」
「目も大事だが」
「その他の感覚もですね」
「使ってだ」
 そのうえでというのだ。
「戦うことだ」
「そのことがいいことですね」
「夜もな、暗くて見えないなら」
「耳等を使って」
「戦うことだ、いいな」
「そうしていきます、しかも」 
 ここで美森はさらに言った。
「何か次第にその目も」
「慣れてきたな」
「夜の暗がりに」
「そして見えてくるな」
「そうなってきています」
 美森はそのモンスター達も見ていた、夜の目に慣れて見える様になってきている彼等を見据えて戦いながら。
「不思議と」
「別に不思議でもない」
 これが王蛇の返事だった。
「確かに見えにくいが」
「それでもですね」
「人は慣れるものだ」
「夜の暗がりにも」
「そして慣れたならな」
「その分戦えますか」
「そういうことだ、そのことも面白い」
 引っ掻く様にしてだ、王蛇はモンスターに攻撃を加えた。するとそのモンスターは彼の一撃で爆発して果てた。
 その爆発を見つつだ、彼はまた美森に言った。
「だから続けていくぞ」
「このままですね」
「最後までな」
 こう言ってだった。
 戦士達は夜も戦い続けた、そしてだった。
 夜明けが近付いてきた、その時にはだった。 
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