| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七千九百七十一話  外れても

第七千九百七十一話  外れても
 イタリアは日本に首を傾げさせつつ尋ねました。
「あの、予言って絶対に後出しだけれど」
「あの事件は予言されていたとかですね」
「いつもそう言ってるけれど」
 それでもというのです。
「これから何か起こるかも書いてるよね」
「はい、ですが」
 そうしたことはといいますと。
「まず外れます」
「そうだよね」
「そして外れますと」
 その予言はといいますと。
「忘れられます」
「なかったことになるんだ」
「予言されなかったことになります」
「そして新しい予言ネタが出るんだね」
「その通りです」
「ある意味凄いね」
 イタリアもそのことについて思いました。
「鋼メンタルだよ」
「過去を振り返らないジャンルなのです」
 これから起こることが外れても気にしない、そうしてどんどん書いていくのです。それが予言の本の醍醐味なのです。


第七千九百七十一話   完


                  2019・8・28
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧