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星河の覇皇

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第七十一部第五章 組み入れその十九

「これからは、ですか」
「はい、貴方達はロシア警察の警察官となります」
「つまりそれは」
「編入です」
 中央警察の、というのだ。
「そうなります」
「アメリカ政府ではないのですか」
「はい」
 そうだというのだ。
「この星系はロシア領となるので」
「だからですか」
「階級は貴方は警視総監ですが」
「そのことは」
「この星系の警視総監となります」
 警視総監は警視総監でもというのだ。
「そうなりますので」
「警視総監でもです」
「ロシア警察では警視総監は各星系にいまして」
 そしてというのだ。
「その上に警察庁長官がいます」
「そうしたシステムで」
「貴方はです」
「この星系の、ですか」
「引き続き警視総監となります」
「わかりました」
「そしてコミュニティの元首はです」
 このコミュニティの元首はというと。
「統合政府議長は」
「どうなるのでしょうか」
「暫定的にこの星系、州の知事となります」
「そうですか」
「そして後に選挙が行われてです」
 州知事のそれがだ。
「そのうえで」
「次の知事になるかも」
「決められます」
「そうですか」
「はい、この星系は州の州都になりますが」
「複数の星系がですか」
「一つの州になります」
「そうですか、それは」
 総監は驚きながら言うのだった。
「かなりのものですね」
「複数の星系が一つの州になることは、ですか」
「驚くべきことですね」
「複数といっても十や二十ではなく」
「それ以上の」
「はい、百以上もざらです」
 星系の数がというのだ。
「連合においては、特に我が国では」
「ロシアでは」
「そうです、多くの星系がです」
「一つの州に入ります」
「凄い国ですね」
「広い国なので」
 連合でも随一の広さを誇る、そして所有している星系の数もまた連合随一である。その国の基準の言葉だ。
「それもです」
「当然ですか」
「はい」
 ロシアではというのだ。
「何しろこの星系の周りは無人の星系も多く」
「それは知っていましたが」
「ですから」
「百以上ですか」
「この州もそうなります」
「そうですか」
「ではこれからもお願いします」
 連合の者、この州に入る官僚は彼に言った。
「総監として」
「はい、こちらこそ」
「ロシアの警察官としてです」
「その立場で」
「お願いします、そして」
 ここでだ、総監に彼の給与を示すとだ。総監は仰天して言った。 
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