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夢幻水滸伝

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第百三話 大国の狙いその六

「あの競技は滅茶苦茶体力使うからな」
「水泳、自転車、マラソンやからな」
「この世で一番体力使うやろ」
 そうした競技だというのだ。
「それをやってるからな」
「消費カロリーも半端やなくてか」
「それでや」
「もう身体が何でも求めてるんやな」
「カロリー摂取出来るんやったらな」
「それで食うてるんか」
「おはぎでも何でもな」
 飲んでいる時にというのだ。
「そうしてるんや」
「そうか、しかしそれはほんまにな」
「特殊なケースやな」
「そうやろ、やっぱり日本酒でお菓子はないわ」
 この組み合わせはとだ、トウェインは飲みつつ話した。それと共に猪の肉も口にして楽しんでいた。
 そうしてだ、こうも言った。
「日本酒は鍋とかお刺身とかやな」
「はい、生ものも慣れるとです」
 ヘミングウェーも猪の肉を食べつつ言う、肉はかなりあり食べるそばから鍋に入れていってもまだ残っている。
「よいものです」
「思えばカルパッチョも」
 ルイスが言ってきた。
「生ものですし」
「特に偏見なく食べてもですね」
「いいものですね、お寿司にしても」
 ルイスは日本のこちらの料理の話もした。
「生ものですね」
「ネタはそうですね」
「生ものを食べることは安全では」
 食べる対象のものが新鮮で寄生虫もいなければというのだ。
「それでよし」
「左様ですね」
「それで食べればいいのです」
「そうね、日本に来てお刺身も食べているけれど」
 エミリーは今はよく煮られた豆腐を食べつつ話した。
「美味しいしね」
「美味しいものは素直に楽しむ」
「それが正しい姿ね」
「そうです、しかし」
「しかしとは」
「あくまであたる心配がない場合です」
 ルイスはこのことは強く述べた。
「生ものは新鮮第一で」
「虫もいない」
「はい、さもないと」
 そうしなければというのだ。
「後が大変です」
「あたって」
「ですから慎重に食べねばなりません」
「少しでも新鮮でないと」
「火を通すべきです」
 そうして食べるべきだというのだ。
「その辺りは気をつけないといけません」
「そういえばや」
 スタインベックはその大きな口で野菜も茸もむしゃむしゃと食べてから肉も食べそうしてからこんなことを話した。
「日本に泉鏡花って作家さんいたな」
「ああ、高野聖とかの」
 ホイットマンはすぐに彼の代表作を出した。
「あの人か」
「そや、あの人は食べるのは何でも火を通してな」
「熱したもの食べてたんやな」
「お刺身とか冷奴とかはな」
 そうしたものはだったのだ。
「絶対に食べんかったらしい」
「あたるのに気をつけてか」
「鍋のものでもじっくり火を通してな」
「食ってたか」
「それでお酒もな」
 自分達が今飲んでいるそれもというのだ。 
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