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夢幻水滸伝

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第百三話 大国の狙いその五

「そういうことですわ」
「そや、バーボンもビールもええが」
「日本酒もですね」
「美味いからな」
「そうですね」
「そや、それでや」
 まさにとだ、言いつつ飲むメルヴィルだった。
「今は飲むんや」
「そうしていきますね」
「朝は朝でね」
「二日酔い上等ですね」
 ギンズバーグももう出来上がっているかおになっている、そのうえでの言葉だ。
「最早」
「どうせ朝にお風呂に入ればな」
「それで、ですね」
「そや」
 それでというのだ。
「もう今は飲むことや」
「そうですね」
「ほなどんどん飲もうな」
「それで食後のデザートは」
 こちらの話はジェーンがした、豆腐を食べつつだった。
「何かですね」
「羊羹や」
 トウェインが答えた。
「それや」
「ああ、羊羹ですね」
「そや、ただな」
「日本酒はですね」
「どうもお菓子には合わんな」
「どうしても」
「そこが難点やな」
「そこがウイスキーやワインと違いますね」
「和菓子はお茶や」
 この組み合わせだというのだ。
「そうなる、そやからな」
「いつも通りですね」
「最後はお茶や」
 これを飲むとだ、トウェインも述べた。
「そうなるな」
「和食の最後は」
「〆はな」
 それはというのだ。
「お茶とや」
「和菓子ですね」
「そうなるわ、まあ日本酒はな」
 トウェインはまた言った。
「お菓子と合わんわ」
「何といいますか」
 ジェーンも言った。
「日本酒の味がそうさせてるんですね」
「そやな、日本酒はな」
 トウェインはジューンにも話した。
「海の幸とかこうしたお鍋とかな」
「そうしたものに合う様に特化されている感じですね」
「そやな」
「そやからお菓子にはです」
「合わんわ」
「和菓子には」
「学園の中の神社の巫女さんはおはぎで日本酒を飲むけどな」
 トウェインは自分の学園内の知り合いの話もした。
「あの娘は特殊なケースは」
「普通はないですよね」
「どうしたら食えるねん」
 トウェインは首を傾げさせつつこうまで言った。
「日本酒飲みながら」
「あの娘は酒豪やしな」
 メルヴィルも言ってきた。
「それで肴は何でもらしいわ」
「そうなんやな」
「お刺身や天婦羅でも飲んで冷奴や梅干しでもや」
 そうしてというのだ。
「おはぎとかでもな」
「飲むんやな」
「肴は何でもええらしい」
「日本酒でそれはある意味凄いな」
「あの娘トライアスロン部やろ」
 メルヴィルはこのことからも話した。 
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