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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第十幕その八

「平地に築くと平城、そして安土城みたいなお城は平山城っていうんだ」
「へえ、そうなんだ」
「平山城っていうんだ」
「安土城みたいなお城は」
「そうだよ、山城と平城両方の利点を取り入れたね」
 そうして築かれたというのです。
「そうしたお城なんだ」
「成程ね」
「そうしたお城になっていったんだ」
「山城から」
「日本のお城は変わっていったんだ」
「そしてやがて大坂城みたいな物凄いお城が出来てね」
 豊臣秀吉が築いたこのお城がというのです。
「姫路城も出来たんだよ」
「あのお城もなのね」
「私達が今縁のある」
「あのお城が出て来たのね」
「そうだよ、安土城からただ守りと政治だけじゃなくてね」 
 それに止まらずというのです。
「見栄えも考えられる様になったんだ」
「安土城の模型もあるけれど」
「それだけでも派手ってわかるわね」
 安土城の模型もあります、観てみれば確かに派手です。
「赤や青や金色でね」
「豪華絢爛ね」
「当時からしてみれば奇抜だったかしら」
「傾いているっていうのかしらね」
「織田信長はかなり独特な人だったからね」
 このことからもです、先生は皆にお話します。
「そうした独特なデザインのお城もね」
「築かせたんだね」
「色々と奇抜なデザインも考えていって」
「安土城もなんだ」
「そうだよ、若い時の服装も凄かったしね」
 奇抜だったのはお城だけではなかったのです。
「大うつけって言われる位にね」
「そうそう、そう言われてたけれど」
「その人が天下人になるんだから」
「世の中面白いよね」
「歴史って」
「そうだね、歴史っていうのはね」
 本当にというのです。
「そこが面白いね」
「というか聞いてみると傾いていただけ?」
「大うつけじゃなくてね」
「所謂傾奇者だったんだよね」
「要するに」
「僕もそうじゃないかって思ってるよ、あの人は傾奇者だったんだ」
 大うつけでなくてというのです。
「だからよく見たらね」
「その時でも気付くものだったんだ」
「織田信長さんがどういった人か」
「大うつけかどうか」
「そのことが」
「だから家を継ぐとすぐに終わりを統一してね」
 そうしてというのです。
「桶狭間の戦いでも勝って」
「岐阜城にも入って」
「そしてだよね」
「上洛も果たして」
「天下人にもなった」
「そうなれたんだね」
「そうだよ、戦も勝っていったけれど」
 それだけでなくというのです。
「見事な政治だったからね」
「それじゃあ大うつけじゃないね」
「そんな人がいい政治出来ないし」
「そう考えるとね」
「織田信長さんは傾奇者だったんだ」
「そう、傾奇者といえば前田慶次だけれど」
 この人が有名でもというのです。 
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