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星河の覇皇

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第七十一部第四章 引き継ぎその十九

「数と装備だけで」
「碌に戦争もしないで」
「弱いのにな」
「それでも偉そうで」
「何かな」
 どうにもというのだ。
「俺達の方が上とかな」
「そんな意識見え見えだな」
「俺達がこの国の軍隊でな」
「他人はな」
「それこそな」
 まさにというのだ。
「俺達は余所者ってな」
「そうした意識思いきり出していて」
「嫌な雰囲気だぜ」
「余所者が偉そうにするな」
「絶対にそう思ってるな」
「間違いなくな」
 それこそというのだ。
「あいつ等な」
「俺達は連合市民で連合の軍隊だ」
「御前等は違うってな」
「そんな目でいつも見てて」
「それでいて弱いからな」
「数は多いにしても雑魚ばかりで」
「装備もいいだけだ」
 そうした軍隊だというのだ。
「所詮な」
「そんな連中と楽しく飲んで食ってとかな」
「嫌だな」
「美味いご馳走や酒はいいけれどな」
「あんな連中と会っても」
「話なんかするか」
「向こうから嫌がるだろ」
 それこそというのだ、彼等の間でそうした話をしてだった。そのうえで彼等は自分達が今現在しているゲームについて話した。
 その話はだ、こうしたものだった。
「このゲーム連合軍強くないか?」
「ちょっとな」
 シュミレーションゲームであり相手はエウロパ軍だ。エウロパ戦役を題材とした本格的シュミレーションだ。
 そのゲームについてだ、こう話すのだった。
「強いな」
「強過ぎるな」
「こんなに強くないぜ、連中」
「確かに数はこれ位でな」
「装備も忠実に再現されてて」
「補給もこんなのだけれどな」
 それでもだ。
「訓練してないからな」
「動きもっと悪いぜ」
「もっとグダグダした動きで」
「鈍いんだよ」
 正規軍のそれはというのだ。
「ちょっとな」
「ちょっと以上にな」
「正規軍の動きは鈍くて」
「敵を見付けてもワンテンポ遅れてるんだよ」
「そこも再現するよな」
「質だとエウロパ軍よりずっと低いぜ」
 それこそというのだ。
「もっと訓練しろって位にな」
「弱いんだよな」
「正規軍はな」
「再現しきれてないな」
「美化してるな」
 ゲームをしながら笑いながら話す、そして彼等はこんなことも話した。
「映画でもだよな」
「そうそう、連合の戦争映画でもな」
「正規軍強過ぎるな」
「チートみたいにな」
 それこそというのだ。
「駆逐艦が戦艦のビームの直撃受けても無傷とかな」
「航空機が一撃で戦艦沈めたりとか」
 幾ら連合軍の艦艇でもそこまで頑丈ではない、駆逐艦が戦艦のビームの直撃を受ければ中破は免れない。 
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