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ドリトル先生と姫路城のお姫様

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第九幕その七

「徳は積み過ぎるってことがないからね」
「僕も賛成です」
 トミーも言ってきました。
「先生、ここはです」
「寄付だね」
「四千万全額ですよね」
「うん、寄付してね」
 そうしてというのです。
「沢山の人達に助かってもらおう」
「それじゃあ」
 こうしてでした、先生はその四千万円をすぐに八条グループの慈善事業を行う部門にお話して寄付をしました。
 そのお話を聞いてです、次の日宴のお料理の打ち合わせで先生のお家に来たお姫様お付きの料理頭朱の盆は驚いて言いました。
「四千万全額ですか」
「はい、寄付をしました」
 先生はこう答えました。
「その様に」
「それはまた凄いですね」 
 朱の盆は驚いて言いました。
「全額とは」
「色々考えたんですが」
「使い道に困って」
「それならと思いまして」
 そうしてというのです。
「寄付をしました」
「そうでしたか」
「それで、です」
「はい、寄付をしたので」
「沢山の人が助かると思います」
「先生は徳を積まれたのですね」
「そうなりますね」 
 先生は朱の盆の真っ赤で大きなお顔を見つつ答えました、妖怪さんの着ている服は白い料理人のものです。
「この度は」
「実は先生がお金をどう使われるかはです」
「そちらでもですか」
「少し話題になっていましたが」
「どうも僕は贅沢とは無縁で」
「派手に遊んだりですね」
「そうしたことは性分ではないので」
 それでというのです。
「四千万円もです」
「使い道に困られて」
「そうしました」
 寄付をしたというのです。
「その様に」
「左様ですか、これはです」
 朱の盆は先生のお話をここまで聞いてこう述べました。
「先生にとって非常に大きな徳になり」
「いいことですね」
「はい、十倍になって返って来るでしょう」
「四千万がですか」
「必ず。徳はそうしたものですから」
 それ故にというのです。
「そうなります」
「そうなのですね」
「はい、ですから」
「今回の寄付は、ですね」
「素晴らしいことです、それでお料理のお話ですが」
「はい、そのことですね」
「洋食とのことですが」 
 あらためてです、朱の盆は先生に言いました。
「私共も洋食は時折作っていまして」
「どの様なものを作られていますか?」
「カレーライスやハンバーグ、豚カツ等です」
「日本の洋食ですね」
「ソーセージも茹でますしベーコンエッグも作ります」
「それなりに作っている様に見受けますが」
「ですがあくまでメインはです」
 それはといいますと。
「和食です」
「やはりそうですか」
「姫様がお好きなので」
 それでというのです。
「そうなっています」
「左様ですか」
「はい、それで具体的には何を作るのでしょうか」
「そうですね、アクアパッツァに」
 まずはこのお料理を挙げた先生でした。 
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