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八条学園騒動記

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第五百二十三話 真エンドの後でその二

「どんな名作でもね」
「それはね、けれどクソゲーだと」
「それが余計に際立つのね」
「クソゲーはね」
 まさにというのだ。
「これで続編出すのかって」
「そんな出来だから」
「それで出さないのは」
「期待を大きく裏切るってことね」
「だからね、あと名作シリーズの中で」
「クソゲーが混ざってるとか」
「そういうのもあって、それでそのクソゲーで」
 出来のいい作品が続いているそのシリーズの中でというのだ。
「途中で途絶えたりとか」
「あるわね」
「これも残念だね、急にクソゲーになって」
「それで終わったら」
「クオリティ復活か」
「その酷い出来でいくのか」
「気になるのに」
 それがというのだ。
「その鬼っ子みたいなクソゲーでね」
「シリーズが途絶えて続編が出ないと」
「それも残念だよ」
「つまり続編決定してるならってことね」
「ちゃんと出せ、だよ」
 これがジミーの言いたいことだった。
「それでもね」
「それはあたしも同意よ」
「このメーカーは続編決定したら」
 ジミーはあらためてゲーム画面を観た、感動の真エンドは今も続いている。
「ちゃんと出すから」
「約束も守るのね」
「そうなんだ」
「じゃあやっぱり偽悪なのね」
「社長さんからね、社員待遇はホワイトらしいし」
 この時代はゲーム業界やアニメ業界もそうしたことに厳しい、かつ健全な経営が出来る様な社会にもなっているのだ。
「お給料の支払いもね」
「いいのね」
「それで評判だから」
「じゃあ本当に偽悪的なのね」
「社長さんのブログではお酒を勧めてるけれど」
「それはよくないでしょ」
「これがワインとか身体にいいお酒で」
 酒は酒でもというのだ。
「最後は絶対に飲み過ぎるなって書くから」
「そこも偽悪的ね」
「そうなんだ、それでゲームの続編も」
「絶対に出すのね」
「そうしたメーカーだから」
「続くとあって出さないことはないのね」
「絶対にね」
 それはないというのだ。
「だから安心出来るんだ」
「そうしたことについても」
「かなりね、それと」
「それと?」
「この作品もシリーズだから」
「そうなの」
「三作目で」
 シリーズのというのだ。
「前に二作あってさらにね」
「四作目あるの?」
「あるんだ、それでその難易度は」
「シリーズが進むにつれてとか」
「今は七作目が出てるけれど」
「どんな難しさなの?三作目でこれなら」
「スタッフに鬼だの悪魔どころか」
 よくある罵倒語が浴びせられるどころかというのだ。 
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