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八条学園騒動記

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第五百二十三話 真エンドの後でその一

               真エンドの後で
 ジミーが言っていた真エンドがはじまった、それはかなり奇麗な画面で多くの場面が展開されていた。
 そこにある物語も見事だった、それでだった。
 その真エンドを観てだ、パレアナは言った。
「このエンディングならね」
「観る価値あるよね」
「凄くいいエンディングじゃない」
「このメーカー真エンドはね」
「いつもこうなのね」
「それでこっちでもね」
 その真エンドでもというのだ。
「定評があるんだ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「クソゲーメーカーとされていても」
「実は違うってことがわかるのね」
「そうなんだ、外道なゲームでも」
 それでもというのだ。
「こうした真エンドからもね」
「メーカーの本質がわかるってことね」
「本当のクソゲーは」
「エンディングも酷いわよね」
「一瞬で終わりとか」
「それあるわね」
「格闘ゲームで多いけれど」
 対戦格闘ゲームではだ。
「やっとクリアしたら」
「キャラによってはね」
「一緒でね」
 まさにというのだ。
「終わって」
「何ってなるわよね」
「それも従兄の人のプレイだね」
「それで観たわ、傍目で観てね」
 その従兄のすぐ横でだ。
「それでね」
「知ってるんだね」
「いや、これが」
 どうにもというのだ。
「酷いと思ったわ」
「そうなるよね、特にね」
「難しいゲームだとね」
「それでクソゲーなら」
 そうしたエンディングはというと。
「最後の最後までね」
「クソゲーだって」
「言える様なものだけれどね」
「最後までってことね」
「そうだけれど」
「あえてクソゲーを作ってる場合は」
「エンディングはね」
「凝ってるのね」
「真エンド限定だけれど」 
 観ることが非常に困難なそれだけにしてもというのだ。
「それでもね」
「ちゃんと作ってるってことね」
「いい加減だと最後もね」
「いい加減よね」
「最初からね」
 それこそとだ、ジミーはパレアナに話した。
「最後もね」
「そうしたゲームってあるしね」
「そのお粗末なエンディングを観ることも楽しみだけれど」
 クソゲーを楽しむ一環だというのだ。
「けれど本当にね、真のクソゲーは」
「結末も酷い」
「そう、一番酷いのは」
 そうした結末はというと。
「続くってあってね」
「実は続かない」
「そうした結末のゲームがね」
「それ最悪ね」
「しかも続く展開にしてだよ」
「それクソゲー限定じゃないでしょ」 
 そうした結末はとだ、パレアナはジミーに言った。 
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