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アマゾンのドラゴン

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第二章

 この世界のアマゾンは浮島も地下世界も含めてこの世界で最もモンスターや獣の数と種類が多い彼等の密集地帯である、しかも自然も過酷でありそれも大きな脅威である。風土病も多くまた毒草や毒茸も実に多い。
 だがそれでもアマードはガブリエラと共に危険に満ちている密林と大河を越えて村に入った、そこでギルドから依頼を受けたと言って豹人の村長であるアマル=マカックと会った。村長の豹の毛は高齢の為かアマゾンにいるというのに雪豹の様に白かった。
 村長は二人を自分の家に入れて話した、原住民の村だがわりかし近代化もされていて木造の家の中にはラジオもあるし水道もある。また村の中には役場や学校もある。
 その家の中に入れてだった、村長は二人にコーヒーを出しつつ村の周りの地図を手渡してからそのうえで話した。
「この村の北東にです」
「ここですね」
「はい」
 村長はアマードが指差した地図のポイントを見つつ話した。
「この辺りに獣やモンスターが密集していて」
「アマゾンの中でもですね」
「このアマゾンは只でさえ獣やモンスターが多いですが」
「そのアマゾンの基準でも」
「そうなっていまして」
 獣やモンスター達が密集していてというのだ。
「そしてです」
「そのドンにですか」
「ドラゴンが居座っているのですが」
「どういったドラゴンでしょうか」
「巨大なヒドラです」
 その種類についてもだ、村長は話した。
「あそこまで命懸けで物見に行った村の若い者が言うには」
「よくその人戻って来られましたね」
「ここに瀕死で戻ってきて今は村の病院に入院しています」
「そうですか」
「九の首を持つ全長百メートル程のヒドラで」
「ヒドラでも特に強力な種類ですね」
「はい、ですからわし等も依頼を出して」
 そうしてとだ、村長は珈琲を飲みつつアマードそして彼の横にいるガブリエラに対して話した。三人は今は村長の家のテーブルで向かい合ってコーヒーを飲みつつ話している。村長が言うには自分が豆から煎れたコーヒーだ。
「お二人に来てもらいました」
「そうですか、では」
「それでいいでしょうか」
「依頼は受けました」
 これがアマードの返事だった。
「ですから」
「受けてくれますか」
「必ず。では今から行ってきます」 
 アマードは村長に獣やモンスターそして彼等のドンになっている九首の巨大なヒドラを倒しに行くことにした、そうしてだった。
 村を出るとすぐにだった、アマゾンの強力な獣やモンスター達が出て来た。それはモンスター密集地帯のアマゾンの基準からしてもだった。
 三倍は多かった、それでもだった。
 アマードは自ら剣を振るい術を使ってガブリエラのサポートを受けつつ進んでいった。ガブリエラはその彼の戦いぶりを見て言った。 
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