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アマゾンのドラゴン

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第一章

               アマゾンのドラゴン
 フェリペ=アマードとガブリエラ=パスは今はアマードの神託でブラジルのマナオスに来ていた、この時アマードはその星の者達の中でもとりわけ大きなかつ固い身体を丸めてガブリエラに言っていた。
「僕大丈夫かな」
「神託のことやな」
「うん、果たせるかな」
「大丈夫や、あんたは強い」
 太鼓判を押してだ、ガブリエラはアマードに話した。
「充分過ぎる程な」
「そうかな」
「星のモンで術は全部使えて能力もかなり高い」
 腕力や知力、政治力、統率力や素早さといった能力がというのだ。
「動きは鈍いって思ってるやろ」
「起きた世界でもそうだしね」
「それでもかなり素早いからな、こっちの世界では」
「そうだといいけれど」
「星のモンとしては鈍くても」
 それでもというのだ。
「この世界の人達と比べるとな」
「素早いんだ」
「レベルも高いしな」
 星の者だけあってだ、このことは。星の者達のレベルは一番低い位にある人の星の者でも最強クラスのモンスターのレベルが一五〇であるのに対して一八〇あるのだ。
 それだけのレベルにあるからだ、それだけ能力値も高くてなのだ。
「素早いで」
「自信持っていいんだね」
「アレンカールさんも言うてるやろ」
 かつて自分達がいた中南米とアフリカの連合の棟梁で今は十星連合の中心人物の一人である彼がというのだ、尚彼はアマードと同じブラジル出身であり二人でブラジルを治めていた時期も存在していた。
「そやからな」
「自信を以てだね」
「今回の神託でもな」
「それでだね」
「やっていったらええわ」
 こうアマードに言うのだった。
「自分は起きた世界でも自信がないけど」
「そっちでもだね」
「怪力、優しい心、頭脳明晰」
「三拍子揃ってるんだ」
「言うなら頭脳派のアンドレさんやで」
 アンドレ=ザ=ジャイアントだ。かつてその巨体でリングを縦横に暴れ回った伝説のプロレスラーだ。
「こんな強いのないで」
「それじゃあ」
「今回の神託もな」
「頑張っていけばいいんだね」
「そやで」
「それじゃあ今から」
 アマードはガブリエラの言葉に頷いて述べた。
「まずは神託探す為に」
「ギルド行こうな」
「それじゃあね」
 こうしてだった、アマードはガブリエラと共にだった。
 まずは旅の冒険者と身分を隠したうえで街のギルドに赴いた、そしてそこでまずは神託を探したがここでだった。
 アマードはある依頼、マナオス近くの元々アマゾンに住んでいる所謂原住民の村からの依頼を見てガブリエラに話した。
「この依頼がね」
「あんたの神託っぽいんやな」
「うん、村の近くにいるこの辺りのモンスターのドンとなっているね」
「巨大なドラゴンを倒す」
「この依頼がね」
 まさにというのだ。
「僕の神託だよ」
「ドラゴンな、神託にな」
「相応しいよね」
「それにな、ほなな」
「まずはその村に行こうね」
 アマードは依頼を受けることをギルドの事務所に行ってだった、すぐにガブリエラと共にその村に向かった。だが。 
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