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Re.IS~For the love & peace~

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5.再開のS/Start Your School Life

 
前書き
レイ「突如入学することとなってしまったIS学園の入試試験をついに迎えた!仮面ライダービルドことレイモンドの前に生徒会長更識楯無が立ちふさがるも辛くも勝利する」
楯無「フフフ、いい気にならないことね」
レイ「あれ?今回は楯無さん?ここのコーナーは前回の初登場者が来る法則なのかな?」
楯無「私は生徒会長四天王の中でも最弱」
レイ「生徒会長は学園最強の称号じゃねーのかよ」
楯無「冗談は終わりにして、それにしてもあなたが仮面ライダービルドなんて聞いてないんだけれど!?」
レイ「切り替えはやっ!まあ、それはほら世代交代というやつですよ」
楯無「まあいいわ。それよりもあなたが最も避けたかったことが現実になっているようだけれど大丈夫かしら?」
レイ「まあ何とかしますよ」
楯無「フフフ、じゃあそれを第5話で見せてもらうわね」  

 
 IS学園入学式当日。
 1年1組の教室は、静寂に包まれていた。28名の女子生徒が集まれば姦しくお喋りが繰り出されると思われるはずが、そんな事は無かった。
 女子生徒たちが静かにしている理由。それはこのクラスに編入されている二人の男子生徒。
 一人は最前列の教壇前の席に座っており、女子の視線に気付いているからか身体がカチコチに固まっている。彼の後ろ側の席に座っている子たちは見えないだろうが、今の彼の顔色は病に当てられているかのように悪くなっている。こちらが一人目(The First)、織斑一夏だろう。
 そしてもう一人が。

(うーむ。研究に身が入らん)

 そう。それがどこぞの天っ才の抑え役。秀才物理学者であるこの俺だ。
 いやね。別に緊張とかそういうのではないんだ。二十歳にもなって高校かよなんていう落胆も…………少しはあるな。うん。
「皆さん、入学おめでとうございます。私は今日からこのクラスの副担任を勤めます、山田真耶です。これから一年間、宜しくお願いします」
 ああ、最悪だ。うん?何がって?席だよ席。普通席は五十音順だ。この学園もその例はこぼれない。俺はレイモンドだから、窓際というベストポジションを獲得したのだが、問題はその後ろのやつがなぁ。
「織斑一夏です。・・・・・以上です!」
 ああ!もう!せっかくの晴れ舞台?なんだから辛気くさいのはヤメだ!
「お前はまともに自己紹介もできんのか」
「げ!範馬勇次郎!」
「誰が地上最強の生物だ!」
 ポジティブに考えればまた新たなことを学べるチャンスってことじゃないか!しかもほぼ奨学金で!学者としてこんなにうれしいことはないだろう!そう考えると悪いことばかりでもない気がしてきたぞぉ。ここは、心火を燃やして俺のアイテムを、


 バシィン!という音が教室に鳴り響いた。特に俺の頭の上で反響をしていた。
「(声にならない悲鳴)~~~~っ!まだ研究の途中でしょうが!」
 バシィン!とさらにもう一発追加をお見舞いされた。
「自己紹介の途中だろうが。馬鹿者が」
 あれ?あ。ほんとだ。
 コラ。そこ。ハァってため息つかないの。後ろ向かなくても聞こえてるんだからな。
「まったく。お前の番だ」
「あ、はい。んじゃ改めて。俺はレイモンド。今はファーストネームだけで勘弁してくれ。歳は二十歳だがISに乗れるってことでこの学園に入ることになった。趣味は機械とかの物イジり。嫌いな物は鮹と女尊男卑。以後、お見知り置きを」
 フッ。どうよ。この無難な自己紹介。地味に聞こえてきた織斑弟の二の舞になりたくないからな。あ、でも出席簿ですでに叩かれてるわ。
 教室に沈黙が、続く。でも嫌な予感が加速的にやってくる。そしてそれが最高潮になった時にそれはやってきた。あ、やべ。
「「「「「「きゃあああああああ!!!!!!」」」」」」
 うお!?な、なんだ!?女子の歓声が衝撃波となって、主に鼓膜を叩いてくる。もはや物理法則を超えててヤベーイ。
「イケメン!このクラスに二人ものイケメンが!」
「しかも、織斑君と対照的でインテリ系男子、嫌いじゃないわ!」
「この後寮で朝まで語り明かしましょうか」
「お母さん!私を生んでくれてありがとう!」
「ウェーーーーーー(0w0)ーーーーーーーーイ」
 …………なんじゃこりゃ。阿鼻だな。
「やかましい!静かにせんか!」
 …………長くなりそうなんでキリのいいところまでまで。







 キングクリムゾン!

 数時間後。
 授業が終わり学生の大好きな休み時間へと入った。この学園は入学式が終わったその日に授業が始まるらしい。中々の鬼畜なタイムスケジュールで心がピョンピョンピョンピョン、ラビット!すっぞ!うん。もう何がなんだかわかんねーな。
「なあ、ちょっといいか?」
「ん?どうかした?」
「いや、俺ら数少ない男性操縦者だろ?今後も何かと一緒の機会が増えるだろうし。仲良くしときたいなぁって」
「それはいいけど、年上にタメ口なのは頂けないなぁ」
「ま、マジか。す、すみません。出席簿で叩かれて悶絶してたもんで」
 ああ、あれを食らった先駆者がいたのか。てかあの人弟にも容赦ねーな。まあ、教師だから仕方ないのか。
「まあ、あれを食らった後ならしょうがない。それに別にいいよ。タメ口で。ちょっとからかっただけだから。改めて、レイモンドだ。今はファーストネームだけで勘弁してくれ。二十歳だ」
「おう、宜しく。俺は織斑一夏だ。一夏でいいぜ」
 お互いに親睦の証に握手をしてると、一人の女子がやってきた。後相変わらず後ろから視線。
「一夏。ちょっといいか?」
「おお!箒!久しぶりだな!」
 箒?ああ、束さんの妹さんか。シスコンだからな。あの兎は。よく話を聞いていた。そして、その胸中に秘めている思いも。
「一夏。行ってきなよ。どうやら感動の再会みたいじゃないか」
「感動って、まあ、そうだな。すまない。また後で!」
 そう言って俺の席を去っていった。元気だねぇ。最近の若者は。
 さて、と。
「こっちも感動の再会、か?」
 俺は自分の後ろの席のやつに話しかけた。
「確かに。感動的だ。だが無意味だ」
「ひどい言い草だな」
 まるで心外だと言うかのように大きく肩を竦める。だが、そういわれるのも自分の責任だ。







「兄姉の感動の再会だぞ?」
 その言葉とともに俺は今日初めて自分の後ろの席を見た。
 そこにはとても高校一年生には見られないであろうほどの身長の女の子がいた。
「五年ぶりだなレミリア。背が伸びたか?」


 彼女はレミリア・スカーレット。俺の妹だ。 
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