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星河の覇皇

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第七十一部第三章 小国出身者その二

「中央政府及び各国政府のインフラ政策が開始されます」
「治安が確立されたならば」
「そして後は開発、開拓ですね」
「それが行われていきますね」
「そうなるだろう」
 サチフもこう言う。
「やはりな」
「当然としてですね」
「連合の伝統政策としまして」
「外縁部もまた」
「内政が行われますね」
「連合にとって開発と開発はだ」
 サチフは彼が見て感じたことを述べた。
「本能的なものだ」
「連合の領土ならばですね」
「開発、開拓をせずにいられない」
「豊かになる為に是非ですね」
「ここにある緑も水もない星もだ」
 水星や海王星の様な星でもだ、それこそ。
「連合は開拓、開発を行いな」
「緑と水が豊かな星にして」
「そこに移り住んでいきますね」
「家畜やペット達を連れて」
「野生の生物さえ入れて」
「そして各星の生態系もだ」
 元々生物が存在している星々にも進出してというのだ。
「調査していくな」
「そしてそのうえで」
「そこにも移住しますね」
「その星の生態系には配慮して」
「そのうえで」
「連合は新たな資源と領土を手に入れた」
 それもかなり大きな、というのだ。
「これは大きい」
「連合はまた豊かになりますね」
「これまで以上に」
「人口も増え」
「総生産もまた」
「さらに大きくなる、我々の働きもだ」
 義勇軍、彼等のそれもというのだ。
「評価される」
「有り難いことに」
「そうなりますね」
「そして、ですね」
「それが給与にも影響しますね」
「ボーナスが出る」
 給与の話だった、まさに。
「そして私は関係ないがな」
「昇進ですね」
「そちらも」
「私はだ」
 ここで苦笑いになってだ、サチワはこんなことも言った。
「もうこれ以上はない」
「大将になられたからには」
「そう言われるのですね」
「連合は元帥は少ない」
 この軍隊の制度の特徴の一つだ。
「大将までは多いが」
「はい、元帥になりますと」
「どうしてもです」
「連合は非常に少ないです」
「軍の規模と比例しまして」
 連合軍は百三十億の将兵がいる、しかしなのだ。
「僅か三十人ですから」
「百三十億の中で」
「それは義勇軍も同じで」
「元帥は一人です」
 義勇軍司令官がそれである。
「これではですね」
「大将になられますと」
「まずそこから上はないですね」
「どうしても」
「そうだ、もっとも大将になるまでがだ」
 その今ですらとだ、サチフは話した。 
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