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神殿のドラゴン達

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第二章

「やっぱりな」
「アルゼンチンやとか」
「ステーキやな」
 こう言うのだった。
「これを食べんとな」
「自分ステーキ好きやしな」
「そや、足りんかったらな」
「二枚目もやな」
「注文してな」
 そうしてというのだ。
「食べような」
「わかったわ、けどな」
「けど。何や」
「一枚目からいきなりやな」
 大きなステーキだとだ、ルルフォは言うのだった。
「でかいな」
「これがアルゼンチンや」
「分厚いステーキが普通か」
「そや、それでや」
「一枚目からこれでやな」
「足りんとな」
 そのステーキを食べつつ言うのだった。
「もう一枚や」
「こんなの小食な奴食べられんやろ」
「自分は食えるやろ」
「そう言われるとな」
 ルルフォも否定しなかった。
「二枚目も行けるやろ」
「それやと問題ないな、私もな」
「二枚目いけるか」
「絶対にな、ほなこれ食べてな」
 そうしてと言うのだった。
「それからな」
「神殿に行くんやな」
「夜遅いしお酒飲むから明日の朝か」
「その時にか」
「神殿にお邪魔しような」
 こう話してそしてだった。
 二人はまずはステーキと他の料理を楽しみワインもかなり飲んだ。そうしてその日は宿屋で休んでそうしてだった。
 翌朝軽いトーストや目玉焼きの朝食の後で神殿に入った、二人は素性を隠して旅の冒険者として入ったが。
 神殿の祭壇にいる巨大な三匹のドラゴン達、高齢のレッド、ブルー、グリーンのグレートドラゴン達にすぐに言われた。
「二人共星の者達だな」
「それも天の星の者達だな」
「この神殿に神託で来たな」
「流石グレートドラゴン、察してるか」
 インペルはドラゴン達の自分達への言葉に唸って応えた。
「私達のことは」
「伊達に長生きはしていない」
 レッドドラゴンがインペルに答えて述べた、ドラゴン達はそれぞれの祭壇の座の上に五十メートルはある巨体を座らせている。
「それ位はわかる」
「そうなんやな」
「ついでに言うとだ」
 レッドドラゴンはインペルにさらに言った。
「我々は姿形も自由に変えられる」
「そうした力も備えてるんやな」
「そうだ、あらゆる術も使えてな」
「そしてこの辺りの海もやな」
「守っている」
「だがだ」
 今度はブルードラゴンが言ってきた、彼は二人から見て正面の座にいて右にレッドゴラゴン、左にグリーンドラゴンがいる。
「今その海が荒れだしている」
「貴方達が守ってる海がか」
「そうだ、何者かがそうさせている」
「自分達の力でもか」
「それを防げずだ」
 海が荒れることをというのだ。
「何者かもだ」
「わからへんか」
「それで君達が神託で来たのなら」
 グリーンドラゴンも二人に言ってきた。 
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