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神殿のドラゴン達

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第一章

               神殿のドラゴン達
 ファン=インペルとフランシスコ=ルルフォの二人は今はインペルの神託でアルゼンチンの南端にあるフエゴ島に来ていた、そこに来てだった。
 インペルはその島の景色を見回りつつインペルに言った。
「ここに来て思ったことはな」
「寒い、やな」
「アルゼンチンにしてはな」
「アルゼンチンいうても広い」
 そのアルゼンチン人としてインペルは答えた、このことは起きた世界でも同じだ。
「それでや」
「寒いとこはやな」
「この通りや」
 肌で感じるままだというのだ。
「寒いんや」
「そういうことやな」
「ここはマゼラン海峡も近いやろ」
「ああ、すぐそこやな」
「それで海の守り神の神殿もある」
「あれやな」
 ルルフォは少し離れた場所にあるギリシア風の巨大なものを見た、それを見てそのうえでこうインペルに言った。
「あの神殿やな」
「そや、あそこに祀られてる三匹のドラゴン達がな」
「この辺りの海の守り神やねんな」
「神々になるな、それがな」
 まさにというのだ。
「中で祀られてるけどな」
「何かあるな」
「そや、生きてる」
 そうなっているというのだ。
「それぞれ一万年生きてるな」
「ああ、グレートドラゴンか」
「そや、長生きしたな」
 ドラゴンは成人するまではドラゴンパピーと呼ばれている、そして一万歳を越えるとグレートドラゴンと呼ばれる。これはドラゴンの種類の区別はない。
「そのドラゴン達がな」
「生きたままか」
「神様になってる」
「成程な」
「レッド、ブルー、グリーンのな」
「どれも海に関係ないな」
 ドラゴンの種類としてとだ、ルルフォはその種類を聞いて言った。
「三種類ともな」
「けれどグレートドラゴンになってな」
「それでか」
「そや、だからや」
 それでというのだ。
「海の守り神の力もな」
「手に入れてか」
「この辺りの海を守ってな」
「祀られてるんやな」
「そや」
 こう話すのだった。
「あの神殿でな」
「成程な」
「それで私の神殿はこの島やが」
「あの神殿に関係あるか」
「そうかもな、ほなな」
「今からやな」
「あの神殿に入ろうな、ただ」
 ここでインペルはこうも言った。
「その前にな」
「ああ、もう夜やしな」
「晩ご飯の時間やからな」
 それでというのだ。
「今からな」
「何か食べるか」
「それやったらな」 
 今からと話してだ、そしてだった。
 インペルはルルフォを島のレストランに案内した、そうしてそのうえで注文したものはどういったものかというと。
 レタスとトマト、アスパラガスが入ったテタスのサラダと牛肉と玉葱、人参のコンソメスープに鱈のムニエルとトマトとモツァレラチーズのセットにデザートはケーキそしてアルゼンチン産の赤ワインにだった。
 特大のビーフステーキを注文した、インペルはその六百グラムはあるステーキを前にしてルルフォに対して言った。 
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