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八条学園騒動記

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第五百十九話 中華ファンタジーのゲームをその二

「これはこれでね」
「面白いの」
「そうだよ、クソゲーにぶち当たるのも」
「そうなのね、何かね」
 パレアナはジミーのその話を聞いて考える顔になって述べた。
「あたしとしてはね」
「わからない楽しみ方かな」
「どうもね」
 こうジミーに答えた。
「あたしとしては」
「ううん、まあ一番いいのはね」
「いいのは?」
「中古のゲーム屋さんでね」
 ジミーは家庭用ゲームの話をした。
「もうお菓子買うみたいな値段で買って」
「それで遊ぶの」
「そう、どんなゲームかってやってみるんだよ」
「変な遊び方ね」
「確かに変な遊び方だけれど」 
 それでもというのだ。
「これはこれでね」
「面白い遊び方なの」
「そうだよ、やってみる?」
「だからあたしクソゲーをやったらね」
「落ち込むからなんだ」
「しないから」
 そうしたゲームをプレイすること自体ないというのだ。
「遠慮するわ」
「そうなんだ、けれどね」
「これはこれでなのね」
「面白い遊び方だから」
 それでというのだ。
「気が向いたらね」
「楽しめばいいのね」
「そうしたらいいよ」
 是非にと言うのだった。
「本当にね」
「まあ気が向けばね」
 それならとだ、パレアナも頷いて応えた。
「そうさせてもらうわ」
「けれどだね」
「あたしは多分それはないわね」
「クソゲーやったら落ち込むから」
「どうしてもね」
 実際にというのだ。
「そうなるからね」
「まあそれならね」
「仕方ないのね」
「ゲームの楽しみ方は人それぞれじゃない」
 今度はこう言ったジミーだった。
「だからね」
「仕方ないのね」
「僕はちょっと変わった楽しみ方かも知れないから」
 自分で自覚して言うジミーだった。
「それでね」
「いいのね」
「うん、それはそれだ」
「そうなのね」
「ただね」
「ただ?」
「いや、クソゲーってジャンル問わないよね」
 ジミーは今度はこうしたことを言った。
「どうしても」
「ああ、それはね」
「そうだよね」
「RPGでもシュミレーションでもアドベンチャーでもね」
「格闘もシューティングもアクションも」
「スポーツもね」
「もうどのジャンルでもね」
 それこそというのだ。
「クソゲーは問わないね」
「そうよね」
「もうそれはね」
 ジミーはまた言った。 
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