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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十一話 ヴァリアントその三

「俺達に会わせたい人がいるとのことで」
「はい、彼です」
 こう言ってだ、北條が左手を自分の後ろに指し示すとだった。
 一人の背の高いやや収まりの悪い黒髪の少年が出て来た、ダークグリーンのブレザーはまるで軍服の様だ。
 その彼がすぐにだ、一同に頭を下げてから名乗った。
「如月ハヤトです」
「如月君だね」
「ハヤトでいいです」
 彼は津上に微笑んで答えた。
「そう呼んで下さい」
「それじゃあハヤト君」
 津上は本人の言葉を受けてあらためて呼んだ、そのうえで言うのだった。
「君は他の世界から来たね」
「そうです」
 その通りだとだ、ハヤトは津上に答えた。
「そして来たところでここならと思いまして」
「警視庁に来まして」
「ああ、私達ライダーシステムのことでずっと総監とお話してたから」
「だから連絡がいかなかったんですね」
 尾室は小沢の言葉に続いた。
「そうだったんでね」
「ハヤト君が来てることに気付かなかったの」
「そうです、私が彼と会いまして」
 北條はハヤトを見つつ一同に説明した。
「そしてです」
「そうしてなのね」
「お話が終わって連絡をしてくれたんですね」
「そうでしたが実はそれからもお話をしまして」
「すいません、俺達のハンドレッドシステムのお話を忘れていました」
「謝ることはありません、いいお話を聞かせてもらいましたので」
 北條は謝罪するハヤトをフォローして述べた。
「ですから」
「だといいですが」
「それに集合時間に間に合いましたので」
 このことからもだ、北條はハヤトをフォローした。
「気にすることはありません」
「そうですか、北條さんにそう言ってもらうと」
 どうかとだ、ハヤトは北條に微笑んで話した。
「有り難いです、いい人ですね」
「嫌な時は徹底的に嫌な奴だからね」
 小沢はハヤトに北條のその一面も話した。
「気をつけてね」
「とてもそうとは」
「人によるから、まあ大抵の相手にはね」
「そうじゃないですか」
「少なくとも君にはね」
「何かをする理由はありません」
 北條の方もこう述べた。
「ですから」
「そうよね、他の世界の人だしね」
「何かをする理由もありません」
 一切というのだった。
「ですから」
「だといいけれどね」
「それではです」
 北條は小沢と話して一同にあらためて述べた。
「今から」
「お話してくれるのね」
「はい」
 北條は小沢に確かな声で約束した。
「それでは」
「じゃあ君もだよな」
 真島浩二もハヤトに声をかけた。
「俺達の話からな」
「はい、俺達の世界のことをお話します」
「そうしてくれよな」
「わかりました」
 ハヤトは真島に確かな声で答えた、そうしてだった。
 ライダー達とハヤトはそれぞれの世界の話をした、そしてその話の後でハヤトはライダー達にあらためてこう言った。
「実は俺達も最初は戸惑っていました」
「アンノウンが出て来てだね」
「はい、何なのかって思いました」
 こう津上に答えた。
「本当に」
「そうだよね、やっぱり」
「明らかに俺達の敵とは違いましたから」
 普段戦っているそれとはというのだ。 
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