仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百七十一話 ヴァリアントその二
「待っていればいい」
「そうですね、あと葦原さん店長になったんですよね」
「バイク屋のな」
「おめでとうございます」
「大したことじゃない、犬にも子供が生まれたしな」
「その子達ともですか」
「一緒に暮らしている、ただこれ以上増えるとな」
その犬達がというのだ。
「困るだろうしな」
「だからですか」
「不妊手術とかしておくか」
「それもいいですね」
「ああ、育てられる限りじゃないとな」
どうにもならないとだ、葦原は津上に彼が飼っている犬達の話もした。そうしつつ今は北條が来るのを待っていた。
だが最初に木野が来て小沢と尾室が来てだった、真魚も来たが。
北條はまだだった、それで小沢が言った。
「あいつ何してるのよ」
「自分でここに集まってくれって言ってですからね」
尾室が小沢に応えた。
「それで、ですからね」
「そうよ、嫌な奴だけれど時間は守る奴なのに」
「まだ集合時間より十分前ですよ」
怒る小沢にだ、尾室は自分の腕時計で時間を確認してから述べた。
「ですから」
「あいつが遅いのじゃなくて」
「そう、俺達がたまたまです」
「早いだけなのね」
「そうです」
「そうなのね、まあそれならね」
小沢は尾室の話を聞いてそれならと納得してだ、顔にもその感情を出してそのうえで彼に対して言った。
「今はね」
「待っていますね」
「そうするわ」
「別にだ」
ここで言ったのは木野だった。
「俺は今は幾ら待ってもいいがな」
「そうなんですか」
「仕事が終わったからな」
それでとだ、木野は真魚に答えた。
「だからだ」
「そうですか、じゃあ」
「コーヒーはあるか」
「はい、あります」
津上がすぐに答えた。
「飲みますか?」
「悪いが一杯くれ」
「というか出してませんでしたね」
津上は木野に言われこのことを思い出した。
「じゃあ今から出します」
「全員の分をか」
「紅茶もありますし」
とはいってもコーヒーに反対する者はおらず全員コーヒーを飲みつつ北條が来るのを待った、そして集合時間の五分前にだった。
北條が来てだ、一同に言った。
「皆さんもうですか」
「ええ、あんたが最後よ」
小沢がその北條に顔を向けて答えた。
「残念だけれどね」
「予定時間に来たので」
「それも五分前にね」
「ですから」
それでというのだ。
「構わないですね」
「まあね、最初遅刻したかと思ったけれど」
「私は時間は守ります」
これが北條の返事だった。
「ですから」
「それでなのね」
「遅れません」
絶対にという言葉だった。
「それではです」
「これからね」
「お話をしましょう」
「あの、それでなんですが」
尾室が右手を挙げて北條に質問した。
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