仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第三百七十話 ヨコハマは燃えてその十六
「スサノオに余計なことはさせない」
「私もいるしね」
太宰は今も銃撃を続けている、狙いは一発も外していない。
「後ろは任せておいてくれ」
「まさかやそがれの攻撃にかかる程間抜けではあるまい」
芥川は今も羅生門を放っている、スサノオがどれだけ炎で焼こうとも。
「ならいいな」
「そのまま攻撃するといい」
中島はスサノオに虎のものにした両手両足で襲い掛かりつつ応えた。
「絶対にかわしてみせる」
「そうだな」
「スサノオを倒す為に」
「私も」
鏡花は夜叉白雪をスサノオに向かって放ちつつ述べた。
「味方の攻撃でやられたりしないから」
「その言葉嘘と思わず受け取っていく」
芥川もこう返した。
「では攻撃を続ける」
「その意気だ、スサノオは強い」
クウガはン=ダグバ=ゼバの攻撃を自身が集中して受けつつ芥川の言葉に応えた。
「ならだよ」
「このままだな」
「攻撃を続けてくれるかな」
「言われずとも」
これが芥川の返事だった、そして彼は実際に羅生門を放ち続けた。
六人の戦士達は攻撃を浴びせ続ける、そうしていると。
スサノオの身体が徐々に傷付いてきた、中島はその傷を見て声をあげた。
「まさか」
「そう、神といえども身体は不滅じゃない」
クウガが中島のその言葉に応えた。
「だからだよ」
「スサノオもですね」
「徐々にしてもだよ」
「ダメージを受けてきていますね」
「そうなんだ、だからね」
「このままですね」
「攻撃を浴びせていけば」
このことを続けていけばというのだ。
「必ず倒せるんだ」
「そういうことですね」
「そう、何度も言うけれどね」
「神を倒すんですね」
「必ず、ではいいね」
「はい、僕は戦い続けます」
「敦君、それでいい」
太宰も中島に告げた。
「人は戦うもの、敵は何であれ」
「そうして前を進むものですね」
「そう、例えそれがどれだけ辛く激しいものであっても」
そうした戦いでもというのだ。
「行っていくものだよ」
「そうですね、じゃあ僕も」
「そのまま戦っていくんだ」
「そして神にもですね」
「勝つんだ、君もね」
太宰は黒い槍を放ち続ける芥川にも声をかけた。
「いいな」
「太宰さん・・・・・・」
「そのままいくんだ」
「わかりました」
芥川は太宰の言葉に小さく頷いた、それからすぐにまた羅生門を放つ。戦士達の攻撃は確実にスサノオにダメージを与えていっていた。
その戦いを見てだった、江戸川は彼等に少し離れた場所から言った。
「あと十分だね」
「戦いを決める時間は」
「そう、十分だよ」
これだけだというのだ。
「あとね」
「そうか、じゃあ」
「五代さんはわかるね」
「多分」
クウガの返事はいつも通りだった。
「それじゃあだね」
「そう、十分後頼むよ」
江戸川は確信を以て述べた。
「この世界での神との戦いを終わらせるんだ」
「ではね」
「十分、出来る」
鏡花は江戸川とクウガの言葉を聞いて述べた。
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