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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第1部~崩壊する楽園~
  第20話『水華夢想』

それは、小さな願いでした。まだ仲間がいてくれる。あの人を止めることができるかもしれない。でも、目の前の現実に、その願いは砕かれます。だから私は、みんなの正義の為に、この刃を振りかざします。仮面ライダーディロード、始まります。

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

「宇宙、キター!仮面ライダーフォーゼ、助太刀させてもらうぜ!」
フェイトの目の前に、翠星石、仮面ライダーX、仮面ライダーキバ バッシャーフォーム、仮面ライダーフォーゼ ファイヤーステイツが現れる。
「皆さんも、雅の為に戦うのですか?」
「いいえ、僕達も事情がありますから。」
フェイトの質問にキバは答えながらアクアフィールドを展開する。
「渡、俺も手を貸すぜ!」
[ウォー ター スクリュー オン]
フォーゼは浅瀬しか精製出来ないアクアフィールドを補うようにスイッチのコンビネーションを利用してアクアフィールドの水量を大きく上昇させる。
「渡さん達が見えなくなった!?でも、まだ翠星石さんが見える。それなら!プラズマランサー!」
フェイトは翠星石にプラズマランサーを放つが、
「伸びやかに、健やかに!」
翠星石は庭師の如雨露か水を放つと、樹木が現れプラズマランサーを防ぐ。
「ライドロープ!」
翠星石を相手に手こずるフェイトを見てXライダーはライドルを伸縮自在のロープにしてフェイトを捕らえ、水中に引きずり込む。
(しまった!)
フェイトは気づくが、既に遅く、
「真空、地獄車!」
Xライダーは水中で必殺技の真空真空を放つ。本来、陸上戦を基準に使われるこの技だが、当然水中で放てば水圧がその体に押し寄せる。防護性の低いフェイトに対してはそれは有効であり、Xライダーは持ち前の耐水性でそれをものともせずに回転し、そのままフェイトを水上に蹴り上げる。
「くっ!」
突然水上に上げられた圧力でフェイトはダメージを受ける。
「Xキック!」
Xライダーはフェイトに対して必殺のキックを放とうとするが、
「プラズマスマッシャー!」
直射型の魔法を放ってXライダーを攻撃する。深海開発用改造人間であるXライダーは水中では無類の強さを発揮するが反面、耐水用の機械を大量に埋め込んでいることで雷撃に対する耐性は低くなっている。
「ぐぁっ!」
プラズマスマッシャーを受けたXライダーはそのままアクアフィールドに落とされ、水中にいたキバとフォーゼはXライダーに帯電していた雷魔法のエネルギーがアクアフィールドに帯電したことでダメージを受ける。
「ぅあああっ!」
特に、キバの場合は魔皇力による生体装甲である為、そのダメージは凄まじく、キバフォームに戻ってしまい、アクアフィールドは消滅してしまう。
「こうなったら!」
[エ レ キ オン]
フォーゼはエレキステイツに変身することで、帯電した電撃をエネルギーに変換する。
「しまった!」
フェイトはフォーゼの切り替えしで作戦を練り直す。フェイトの持つ攻撃用の魔法は全て雷の属性を含むが、それらは全てフォーゼによって吸収されてしまうからだ。だが、
「だったら、これでいくしかない!ライトニングバインド!」
フェイトは咄嗟に拘束魔法でフォーゼを拘束し、
[scythe slash]
サイズスラッシュをフォーゼドライバーに放つことで、維持に必要なエネルギー源をを破壊してフォーゼをライダーカードに戻す。
「弦太朗さん!?」
キバは驚くが、
「撃ち抜け、雷神!」
[jet zamber]
フェイトはザンバーを振り下ろし、キバをライダーカードに戻す。
「後は神さんと翠星石さんだけ。それなら!」
フェイトは魔方陣を展開する。
「アルカス・クルタス・エイギアス。煌めきたる天神よ。いま導きのもと降りきたれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。撃つは雷、響くは轟雷。アルカス・クルタス・エイギアス。サンダーフォール!」
フェイトは雷雲を操る儀式魔法を使い、耐久性の低い翠星石と弱ったXライダーを雷で撃ち抜き、ライダーカードに戻す。
「早く、雅の所に向かわないと。」
フェイトはそのまま雅のいる場所を探し続ける。

フェイトが空を飛びながら雅を探していると、
〔ブレイク!マキシマムドライブ!〕
突然、金色のエネルギーの刃が飛んでくる。
「危ない!?」
フェイトは避けながら地上に降りる。
「ねぇ、私達に勝てるの?」
「さあ、絶望を打ち砕けるかな。」
フェイトの目の前には仮面ライダーブレイク、ゼロ電王、マディクス、シグムスがいた。
「あれは、雅が仮面ライダーの世界で変身したライダー!?」
フェイトは驚く。
「フェイト、僕達が最後の追っ手だ。僕達を倒せれば、もう追っ手は来ない。約束しよう。」
マディクスはマディクスプレートを構える。
「ただ、僕達を倒せれば、の話だ。」
シグムスは拳を構える。
「ディロードではないとはいえ、仮にも四人の僕を相手にすることは覚えておく方がいい。」
ブレイクはブレイクザンバーを構える。
「ま、私は雅の体を借りているだけだけど。」
ゼロ電王はゼロデンガッシャーをスピアモードに変えてフェイトに向かう。
「プラズマランサー!」
向かってくるゼロ電王にフェイトはプラズマランサーを放つが、
「甘いわよ!」
ゼロ電王はそれらを弾き飛ばし、破壊する。
「クロックアップ!」
[clock up!]
マディクスはクロックアップを発動して高速移動を行うが、
「ソニックフォーム!」
フェイトはバリアジャケットをソニックフォームに換装して同じく高速移動で対応する。
「なら、これだ!ライダースラッシュ!」
[rider slash!]
マディクスは間合いを詰めながら必殺技を発動し斬りかかるが、
「疾風迅雷!スプライトザンバー!」
マディクスプレートを振り上げたことで無防備となったマディクスにフェイトは横一文字で切り裂き、
[clock over…]
クロックアップの解除と共にマディクスはライダーカードに戻る。
「あら、以外とやるのね。それなら、私も頑張っちゃお。」
“Full charge.”
ゼロ電王は必殺技を発動する。
(ゼロ電王の戦い方は受け流しが基本。それなら!)
フェイトはゼロ電王がゼロデンガッシャーを放つタイミングにあわせてバックステップで攻撃を避け、
「サンダー、スマッシャー!」
ゼロ電王ベルトにサンダースマッシャーを当ててベルトを破壊し、ゼロ電王をライダーカードに戻す。
「予想通りの結果になったな。」
「ああ。カグヤは単独行動を得意とする。それにマディクスの性能を考えれば手薄な防御と釣り合った攻撃性能ではなかったからな。」
ブレイクとシグムスは戦いを傍観しながら分析していた。
「それに、どの道人数的にこちらの攻撃がぶつかり合って不利になっていた。丁度いいだろう。」
シグムスは走りながらフェイトにパンチを放つが、フェイトはそれをバルディッシュで受け止める。しかし、
「お願い!」
「了解!」
シグムスの後ろから現れるブレイクに驚いたことでシグムスの後退を許し、体勢を崩したことでブレイクからの斬撃を受けてしまう。
「しかし、以外だったな。フェイトが僕を倒すことに躊躇しないとは。」
「ああ。フェイトはとても優しい。それが一番の長所であり、弱点でもある。」
バルディッシュを使って杖をつくようにフェイトは立ち上がろうとするが、シグムスがバルディッシュを払い、ブレイクがフェイトを蹴り飛ばす。
「だが、フェイトもここまでか。」
「流石に僕を四人相手には限界があったのだろう。」
[ready? exceed charge]
〔ブレイク!マキシマムドライブ!〕
シグムスとブレイクは必殺技を発動する。
「ハッ!」
シグムスポインターからポインティングマーカーが二つフェイトに放たれ、
「ブレイクインパルス!」
ブレイクザンバーはエネルギーの刃を伸ばす。しかし、
[sonic move]
フェイトはソニックムーブで回避し、
[lightning bind]
ライトニングバインドを発動し、シグムスとブレイクを拘束する。
「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。プラズマランサー・ファランクスシフト。撃ち砕け、ファイアー!」
更に、上空へ移動したフェイトはシグムスとブレイクに必殺技の魔法を放つ。
「これで、終わり!」
フェイトは最後にサンダースマッシャーを放つ。
「強くなったな、フェイト…」
「まさか、僕を相手に迷わずに戦えるとは、思わなかった…」
シグムスとブレイクはそう言い残して爆発し、ライダーカードに戻る。
「これで、もう追っ手は来ないんだよね、雅…」
フェイトは雅がいるであろう場所へ向かう。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「まあ、随分と大きくなりましたね、フェイト。」
「いい加減、私の前から消えなさい!」 
「そんな…どうして…」
【ATTACK RIDE-HAKUYOKU-】
「エンシェント…マトリックス!」
次回『最悪の試練』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーX:仮面ライダーXを召喚するためのカード。
仮面ライダーフォーゼ:仮面ライダーフォーゼを召喚するためのカード。
翠星石:翠星石を召喚するためのカード。
仮面ライダーブレイク:仮面ライダーブレイクを召喚するためのカード。
仮面ライダーゼロ電王:仮面ライダーゼロ電王を召喚するためのカード。
仮面ライダーマディクス:仮面ライダーマディクスを召喚するためのカード。
仮面ライダーシグムス:仮面ライダーシグムスを召喚するためのカード。 
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