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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第1部~崩壊する楽園~
  第19話『烈火剣舞』

それは、小さな思いでした。私たちの英雄は、きっと誰かに脅されて、利用されて、私達と戦わないといけない状態にある。拳を握り締め、苦渋を噛みしめている。そう思っていた。でも、私の思いは、友達の消失を以て打ち砕かれます。私は、心に決めた言葉を思い出しました。もう迷わない、これからはきっと!仮面ライダーディロード、始まります─

装填の守護者、ディロード。幾多もの世界を救い、その心は何を思う─

フェイトは、全てが荒野となった一面を歩いていた。
「あの日は、この荒野の中でみんなで喜んでいたのに…」
大ショッカーとの決戦。雅の負の感情の表れ、激情の心で弟を殺めた、ディケイドとの決着。暴走するディロードドラゴン。チームディロードの願いと希望の力で、集まった36の世界。雅と一つになって生まれた、最後の聖夜の名を冠する最後の聖騎士、ラストホーリーナイト。そして誕生した、次元保護国。国の復興は困難であったが、みんなの協力で国政を機能させることは出来て、平和に暮らしていたはずだった。
「なのに、どうして雅は、みんなを…」
フェイトは苦しむ心を食いしばりながら雅を探している。すると、
「大丈夫かい、フェイトちゃん?」
何者かがフェイトに声をかけ、フェイトが後ろを振り向くとそこには、
「海東さん!?」
海東大樹がいた。
「この世界はどうなっているんだい?いきなり世界の融合に巻き込まれたとと思ったら、急に土地は消えだして、まるで人はそこにいた人達を忘れるみたいで。」
海東は呆れるように話す。
「挙げ句雅君に命は狙われる。僕だって、逃げてくるのがやっとのことだったけど、何とかフェイトちゃんのお友達だけは取り返せたよ。」
海東はなのはとはやてのライダーカードを見せる。
「海東さん…」
フェイトは身構える。
「とにかく、雅君をなんとかしよう。」
【SUMMON RIDE-TAKAMATI NANOHA YAGAMI HAYATE-】
海東はディエンドライバーを使ってなのはとはやてを召喚する。しかし、
「そうやって、私を騙すことができると思ったの、雅?」
フェイトはバルディッシュをザンバーモードに変えて自身に武器を向けていたなのはとはやてを切り裂き、ライダーカードに戻す。
「何のことだい、フェイトちゃん?」
フェイトの質問に海東は驚く。
「海東さんは確かにこの世界にいて、雅と戦っていた。でも、海東さんは雅の攻撃を受けてこの世界から出て行きました。」
「急にどうしたんだい?」
「私は、あの時の戦いをモニター越しに見ていました。雅、あなたを許すわけにはいかない。この国を破壊して、私の友達を利用して…凪風雅、あなたを国家反逆罪の現行犯で逮捕します!」
フェイトはザンバーを海東に向ける。
「流石だ、フェイト。将来、時空管理局の執務官になる素質があるな。」
海東は笑うと、その擬態を解き、仮面ライダーギャレンの姿を見せる。
「えっ!?どういうこと!?」
フェイトは目の前にいるギャレンに驚く。
「ギャレンのラウズカードには、他者に変身する能力を持つシーフというカードがある。流石にそれはわからなかったか。」
ギャレンは変身を解除して雅の姿に戻る。
「だが、まだフェイトを捕まえる時ではない。僕の刺客を全て越えた時、戦ってあげる。」
【KAMEN RIDE-AGITO RYUKI- SUMMON RIDE-SYANA SIGNUM-】
雅はロードスラスターから仮面ライダーアギト、龍騎、そしてシャナとシグナムを召喚し、アギトはフレイムフォームに変身し、龍騎はドラグセイバーを召喚する。
「雅君、ここは俺達に任せるんだ!」
「凪風、お前はやるべきことがあるのだろう。」
「ありがとうございます。それでは、お願いします。」
アギトとシグナムの言葉を聞き、雅はワープのアタックライドを使って転移した。
「みなさん、どうして!?」
フェイトは戸惑うが、
「許せ、テスタロッサ。全ては凪風の為だ。」
シグナム達はそれぞれ得物としている剣を構える。
「…そうだ、私は決めたんだ。もう迷わない、これからはきっと。次元保護国警察、警視、フェイト・テスタロッサ、行きます!」
フェイトはソニックフォームにジャケットを換装する。
「行くぞ、紫電、一閃。」
「セイバースラッシュ!」
シグナムとアギトによって、フェイトに炎の斬撃が二つ向かってくる。
「危ない!?」
フェイトはソニックフォームのスピードを使って斬撃を回避する。
「プラズマランサー!」
フェイトは直射型の射撃魔法を発動する。
「みんな、俺の後ろに隠れろ!」
【GIRD VENT】
龍騎はアギト達を集めると、ガードベントを使い、ドラグレッダーが炎を纏いながら辺りを回転し、竜巻防御によってプラズマランサーを防ぐ。
「これならどう!?」
シャナは炎の翼で飛び立ち、フェイトに接近すると、贄殿遮那に炎を纏わせて斬りかかる。しかし、フェイトはプロテクションを使ってそれを防ぐ。
「みなさん、もうやめて下さい!雅に利用されて、何とも思わないんですか!?」
フェイトは説得しようとするが、
「テスタロッサ、我々が戦うのは凪風に利用されているからではない。」
「私達にも事情があるの。」
シグナム達はフェイトに刃を向ける。
「そんな…でも、負けません。勝つのは私です!」
フェイトはバルディッシュのカートリッジをロードさせる。
「来るか、テスタロッサ!」
シグナムの言葉に反応し、フェイトは高速で動き、
「こうなったら!」
【SURVIVE】
【STRANGE VENT】
【FREEZE VENT】
龍騎はサバイブにパワーアップし、ストレンジベントを使ってフリーズベントを発動するが、
「ジャケット、パージ!」
バリアジャケットをライトニングフォームに戻し、瞬間的にソニックフォームに換装することでフリーズベントを解除する。
「ライトニングロック!」
フェイトは拘束魔法を発動し、アギトとシャナを拘束する。
「雷光一閃!プラズマザンバー!」
フェイトはザンバーでシャナを切り裂き、ライダーカードに戻し、
「疾風迅雷!スプライトザンバー!」
返しの刃でアギトをライダーカードに戻す。
「やるな、テスタロッサ。」
[schlangeform]
シグナムはレヴァンティンを蛇腹剣に切り替え、
「シュランゲバイセン!」
[schlangebeißen]
シグナムはレヴァンティンをコントロールしてフェイトの脚を捕まえ、引き寄せるが、
「サンダーレイジ!」
フェイトは防御を捨てたシグナムにサンダーレイジを放ち、ダメージを与える。
「ぐっ!」
その攻撃にシグナムは怯み、レヴァンティンを落としてしまう。かつて、無防備な状況でサンダーレイジを受けた経験のあるフェイトは、その威力を知っているが故にこの行動を行った。そして、そのまま引き寄せられる力を利用してシグナムに近づき、
「撃ち抜け、雷神!」
[jet zamber]
フェイトはジェットザンバーを放ち、シグナムをライダーカードに戻す。
「城戸さん、そろそろ教えていただけませんか?どうして、私と戦うか。」
「それはできない!俺達にも、やるべきことがあるんだ。」
【FINAL VENT】
龍騎サバイブはファイナルベントをベントインさせる。
「わかりました。ライトニングロック!」
フェイトはドラグランザーと龍騎サバイブを拘束する。
「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル。プラズマランサー・ファランクスシフト。撃ち砕け、ファイアー。」
フェイトは必殺の魔法を放ち、龍騎をライダーカードに戻す。すると、四人のライダーカードは雅の元に戻るようにその場から消えた。
「自分が倒した人達を利用するなんて、許せない…」
フェイトは雅を探すために飛翔する。
「この試練に打ち勝てるか、フェイト。」
荒野のある所で、雅は構えていた。
to be continued.

次回、仮面ライダーディロード
「皆さんも、雅の為に戦うのですか?」
「伸びやかに!健やかに!」
「助太刀させてもらうぜ!」
「ごめんなさい、フェイトちゃん。」
「真空、地獄車!」
次回『水華夢想』希望を紡いで、全てを救え! 
 

 
後書き
新カード紹介
仮面ライダーアギト:仮面ライダーアギトを召喚するためのカード。
仮面ライダー龍騎:仮面ライダー龍騎を召喚するためのカード。 
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