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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」

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第七話「龍剣」

迷宮区の奥でみんな、かなり疲弊してきた。ジンはそういうのをしっかり見る。
「よーしここで休憩だ」
「ふう、ちょうど迷宮も終わり頃じゃないですか」
「うん、情報の通りだこれならボスにたどり着くのも時間の問題だ」
「いやそうはいかないんだよ」そこらじゅうから顔を隠した、暗殺者風の奴らがぞろぞろ出てきた。
「だれだ!」
「いやあね、君たちはここで死んでもらう。剣神連合のトップを殺したとなれば俺たちも名が挙がる」
「おまえら、殺人ギルドだな、大方ラフィン・コフィンてとこか」
 そいつらは、平然とへらへらしてる。死ぬとか殺すとか、言っていても体が固まらない。やばいな……逃げるか。
「おや、俺達のギルドも有名になったもんだ。おい出てきていいぞ」
 するとそこには剣神連合の新入りの女の子がいた。
「この子さあ、森ではぐれたところを取り押さえたんだよ。ホントは服を一つ一つむしって大人数で遊んでやろうって、おもってたんだけど剣神連合の新入りだっていうじゃん?仲間を大切にするんだよな、剣神連合は」
全員、剣を構える。よし、みんな落ち着いてるな。
「抵抗するとこの子どうなるかわからないよ!」
「そうか、やってみろよ。君、今助けるから」
「おいおい?戦う気かよおおお。お前の剣より俺のまさかりのほうが速くぜ?」
「だまれ」
 ジンの腕が一瞬動いた。まさかりは女の子の首から地に落ちた。
「な、ぐあああ」
 投擲剣が男の手のひらを貫通して胸に縫い止めた。女の子はその一瞬で逃れてジンたちの後ろへ
「さあ、どうする戦うか?」
「へ、へへへ。やっぱトップギルドの最強プレイヤーは違うか。もっといろいろその子で遊んでおけばよかったぜ」
「その場合おまえたちはアジトが見つかり次第、牢屋にぶちこむがな。根こそぎな」
「この数相手に勝つつもりか?俺ら、レベル的にそう違わないと思うがな」
「剣の腕がそもそも全く違うよ」
「ジン」レイが、少し不安そうな目をする。煽ってどうすんのよ?殺人ギルドなのよ?というような声が聞こえそうだ。
「レイ、みんなは援護を俺に考えがある」
「さあ、来いよ」
「そうかあ」
 その数16人、銘々剣を構えて突っ込んでくる。
 ジンはあのときの感覚を呼び覚ました。龍の紋章で覚醒したときのことをあの感覚を想起させると体がどくんと脈打った。すると剣を抜き放つ、またたくまに4,5人を切り伏せる。残り12、間髪入れず突っ込んできた。相手の剣閃が見える。12の剣光が俺に降りかかる。それらを何か考えるより先に体が動いてよけていく。そしてそのまま、相手のことを、それも剣と体を一太刀で両断した。残っているのはたった3人。
「さあ、どうする?ん?」
「ひ、ひいいい」三人は逃げていった。9人殺してしまった。だが相手は殺人ギルド、この数では取り押さえるのは無理。しかし龍剣の力は完全にジンを鬼神に変えた。スピード、パワー全てが段違いだ。
「い、今の何?」武器破壊にオーバーキル。それも12人続けざま。
「システム外スキル 龍剣だ」
「ええ?ちょっと聞いてないよ」みんなが、ほっとしたのと同時にものすごく怒った。
「ごめんな、レイには話したんだがなるべく秘密にしたかった。おおやけになればキリトのように有名になってしまう。ボス戦までは隠しておきたかった」
「でも……それじゃ!これでユニークスキル使いは三人今度のボスは瞬殺間違いなしだなっ!」
「そうだな、が、もう転移結晶で戻ったほうがいいだろうな。ラフィン・コフィンの奴らはやっかいだ。仲間を連れてこられても困る」
「ああそうだな」
 街に戻るとなにかプレイヤーたちが騒いでいた。
「号外、ボスモンスター発見だよ!」
「え!おおい一枚くれ」
「はい50コル」
 号外を読むと何枚かの写真があった、しかしボスの姿はみえない。
「血盟騎士団ボス部屋発見先遣隊全滅? 転移結晶無効化エリア」
 そこには先遣隊が入ると門が締まり扉が開いたころにはプレイヤーは全滅していたと。
「ボス部屋にそんな仕掛けだと」
「ジンさんおれら命拾いしましたね」
「明日にはボス攻略会議だな、ギルドに戻ろう、新入りも疲れているだろうし」
「わかりました、ありがとうございました」
 そう言って新入りの女の子は帰っていった。
 剣神連合本部
「みんなボス部屋発見の知らせは届いているな」
「はい、ジンさん、おかえりなさい」
「ジンさん、よかった」
「みんな、心配かけた俺は大丈夫だ、これからも頑張るまずはボスだ、明日にも攻略会議があるだろう、レベル80から参加資格とさせてもらう。もう知ってるとは思うが今回敵の情報が乏しい。剣神連合の精鋭で挑む」
「ジンさん、わたしまだレベルが足りません」
「いいか、戦いにおいて一番行けないのは焦りだ。レベルは安全マージンをとって確実に挙げられる。レベルの足りないものだからといって焦るな。次のボス戦までにそなえてくれればいいんだ。大事なのは死傷者を出さないこと。それには安全マージンをとるのは最善なんだ。今は力が足りないものでも剣神連合はレベル上げには最大の努力をする。これまでのように型の稽古も忘れるな。剣神連合の最大の強みはギルド内に道場を作って対人戦で剣の術理を体で理解することにある。対人戦で強くなればリザードマンや悪魔騎士などの人型モンスターのアルゴリズムの裏をかくことができる。人型モンスターは経験値も高い。そうやってレベルを上げてからボスに挑めいいんだ。みんな焦らず目の前の障害に一つ一つ取り組むんだ。いいか焦るな、剣神連合はどんなやつも見捨てない、俺たちは家族だ、そしてこのデスゲームを終わらせよう」
 拍手喝采だ。泣いてるやつもいる。そうだみんなで力を合わせればきっと。
 レイが飛びついてくる。
「ジン!超かっこいい!さすが私の彼氏!!」
 こんどは笑いが。男どもはからかってくるし女の子は顔が赤い。
「さあ、みんなで飯でも食いに行こうか実は俺の彼女のレイが16億ほど稼いだ。今日はレイのおごりだ」
「ちょちょっとそれは私のお金よ」
「いいじゃん、この守銭奴、それだけ金があればみんなにレア武器をかってやれるだろ、ま、おまえのことだから結局中層プレイヤーの育成とかに費やすんだろうけど」
「さすが私の彼氏わかってるじゃない」
 その夜はみんなで酒場で豪遊した。その帰りだった。俺を訪ねて例の家まで来たやつがいた。その者の名はヒースクリフだった。 
 

 
後書き
更新しました。見てくださってありがとう。これからもお願いします! 
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