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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十話 ヨコハマは燃えてその十

「君もだ」
「諦めずにだな」
「戦ってくれるな」
「無論だ、やそがれはだ」
 まさにと言う芥川だった、そして。
 羅生門を出して多くのグロンギ達を倒してまた言った。
「スサノオを倒す」
「必ずだな」
「そうしてみせる」
「そうだ、諦めるな」
 ケーティーも戦っている、目は敵を見ている。
「それが神に勝つ最も大きなものだ」
「やそがれに諦めるという言葉はない」
 目が燃えていた、暗いが確かにそうなっていた。
「何があろうともな」
「そうなのだな」
「そうだ、諦めず戦い」
 そしてというのだ。
「最後も立っている」
「そうしていくか」
「スサノオがどれだけ強かろうとも」
「倒すな」
「奴の間違いはやそがれ達と戦っていることだ」
 羅生門の無数の槍がグロンギ達を貫く、そしてまた言った。
「人間とな」
「人間とか」
「そうだ、人間と戦っているなら」
 それならとだ、王馬にも言った。
「奴が勝てる望みはない、もっともわかっている様だがな」
「あいつは勝ち負けはどうでもいいからな」
 今度はバリアシオンが言ってきた、彼も戦っている。
「実はな」
「重要なのは楽しめることか」
「そうなんだよ、勝ち負けはな」
「どうでもよくてか」
「大事なのはな」
 まさにというのだ。
「退屈しないことだよ」
「そういうことか」
「だからだ」
 さらに言うのだった。
「俺達に負けてもいいんだよ」
「それでまた次の世界で仕掛けてくるからな」
 ギュスターヴは狙撃を行っている、そのうえでの言葉だ。
「そうして退屈から逃れているんだよ」
「退屈が嫌いか」
「あいつはな」
「なら退屈なぞさせん」 
 芥川はそれならそれでと述べた。
「思う存分相手をしてやる」
「結局あんたは戦うんだな」
「やそがれは戦いしか知らぬ」
 芥川はギュスターヴに答えた、やはり戦いつつ。
「ならだ」
「戦っていくんだな」
「そうしていくまでのこと、これからもな」
 あくまで敵を見据えていた、そうして戦っていくのだった。だが彼は今は一人ではなくそのうえで戦っていた。
 死闘は二日目になっても続いていた、戦士達は傷付くか疲労の極みに達すると船に下がって休んでいた。
 その船の中でだ、雪菜は戦局を見つつ言った。
「船があればこそですね」
「このまま戦えるわね」
「はい」 
 雪菜は有子に答えた。
「万全に」
「ええ、若し船がなかったら」
「今回の戦いはどうなっていたか」
「その時は別の場所を拠点にしていた」
 二人に国木田が話した。
「船がないならな」
「そうですね、言われてみれば」
「そうしていますね」
「そうだ、拠点は必要だ」
 長い戦いになるならというのだ。
「だからだ」
「それで、ですか」
「この船がなくても」
「そうしていた、倉庫もあるしな」
「そういえば横浜は」
 今度は護堂が言ってきた。 
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