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おぢばにおかえり

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第五十一話 お餅つきその二十五

「はい、じゃあお話はね」
「これ位にして」
「御飯食べ終わったらね」
「ひのきしん戻りましょう」
「ええ、そうね」
 私も妹達のその言葉に頷きました。
「もうすぐ食べ終わるし」
「終わったらすぐによ」
「また頑張りましょう」
「わかったわ。じゃあ阿波野君もね」
 ここでも阿波野君に言いました。
「お餅つき頑張ってね」
「はい、僕達がついたお餅が供えられるんですよね」
「本部にも大教会にもね」
「じゃあ勇んでつかせてもらいますね」
 このこと自体には勇んでいる阿波野君でした。
「お餅つかせてもらいます」
「頑張ってね」 
 私はこう言って食器を下げてひのきしんに戻りました、それは妹達も同じでしたがお餅に粉を付けて丸める中で。
 どうにもというお顔でこんなことを言ってしまいました。
「阿波野君の執念深さはどうにかしないとね」
「そこはお姉ちゃん次第ね」
「お姉ちゃんのお仕込み次第よ」
 妹達はこう私に言ってきました。
「それでどうなるかよ」
「あの人もね」
「そうね、先輩だから」
 私は妹達の言葉に頷きました。
「頑張らないとね」
「まあ今はね」
「先輩として頑張ってね」
「さもないとね」
「あの人のしつこさはそのままだからね」
「そうよね、明るい子だけれど」
 それでもと思いました、本当に。 
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