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ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ

作者:蜜柑ブタ
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『ルイズが召喚したのが、ディグダだったら?』

 
前書き
今回は、ディグダ。


ダグトリオも登場するけど、ルイズが召喚したのが進化するわけじゃない。 

 

 何度目かの爆発。

 いい加減にしろよ!っという声が聞こえる中、ルイズは、ヘトヘトになって膝を突いた。

 やはり自分はゼロなのか? このままヴァリエール家の汚名となってしまうのか?っと絶望していたときだった。

 爆破で空いた穴の方から、モコモコと地面が盛り上がっていき、ルイズの前で、ポコッと何かが飛び出してきた。

 それは……、なんかの生き物の顔だった。

 体の方は地面に埋まっているので分からない。

 つぶらな黒い目と鼻らしき丸い部位があるが、それ以外はない、丸い感じで、耳もなく、シンプルな見た目である。

 ルイズがキョトーンとしていると、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式を促した。ハッとしたルイズは、自分が召喚した(?)らしき、変な生き物にコントラクトサーヴァントの儀式を施した。

 コルベールは、たぶんモグラの一種じゃないかと推測していたが、こんなモグラ聞いたことも見たこともない。

 モグラと言えば、ギーシュのジャイアントモールなんかが良い例だが、アレに比べると、ずいぶんと見劣りするように思える。

 常に地面の中にいて、ルイズが歩くと、地面を掘ってついてくる。さすがに建物の中までは掘れないのでついてこない。

 その代わり、ルイズが建物から出てくるとすぐに顔を出す。

 図鑑で調べたり、生物に詳しい教員に話を聞いたのだが、やはりこのモグラらしき生き物について分からなかった。

 ところが、あるとき、ディグダだ!っと驚いた声をあげたメイドがいた。

 シエスタというメイドに知っているのかと聞くと、モグラの一種で、タルブでは一部で神聖視されている生き物なのだとか。

 なぜなのかというと、ディグダが掘った後の地面は、非常に優れた畑の土になるのだという。

 もともと痩せた土地だったタルブだったが、シエスタの曾祖父が飼っていたディグダと、ダグトリオというディグダの生長後の姿の生き物が来てから劇的に土地が豊かになったらしい。

 その後、曾祖父亡き後、野生化してからは、元々無かった森をディグダ達が育て上げ、たまに痩せてしまった村の畑に現れるようにもなったらしい。

 なんだそれは! もはや伝説の粋じゃないか!っとルイズは驚いた。穴を掘って移動するしか能が無いなんて思った自分が恥ずかしくなった。

 その後、ギーシュが自分のジャイアントモールこと、ヴェルダンデと比べて能が無いっと馬鹿にしてきたのだが、ルイズが怒るよりも早く、ディグダが穴を掘って、ギーシュを即席の落とし穴に落としたのだった。

 さらにその後、ヴァリエール領の作物の取れ高が下がっていると聞き、エレオノールが畑の地面を調べたそうだが、土地が痩せ始めているということが分かった。

 ルイズは、ディグダに、なんとかできないか?っと頼んだところ、ディグダは、穴を掘ってタルブまで行った。しばらくして、タルブ村近隣に住む、仲間やダグトリオなどを連れてきて、ヴァリエール領の畑を耕してくれた。

 結果、作物の取れ高は、前以上に上がった。

 その話は、瞬く間に広まり、どうか自分達の土地を救ってくれないかという依頼が来るほどだった。そんなこんなで、全国あちこち、時に余所の国にも出張して畑を耕して、時に森を育て上げたりもしたり。

 ルイズは、知らぬ事だが、こうしてハルケギニア中の土地をディグダとダグトリオ達と共に回っているうちに、土地の底に眠る、風石の地脈が砕かれ、土地の肥料としてディグダ達が密かに利用していたのだった。

 余談だが、大隆起を危惧して様々な策を考えていたロマリアが大隆起の原因となる風石の地脈の存在を明らかにしようとして各国に調査を求めたが、地脈が見つからず恥をかくことになるのは、そう遠くない未来である。

 
 

 
後書き
ディグダの体ってどうなってるんでしょうか…?
なにせ出ているのは頭の部分だけだし。

ディグダとダグトリオが、森を育てたというのは、アニポケでのエピソードから抜粋しました。

あと、地下深くにある風石の地脈を壊して肥料にしたというのは、捏造です。
森を育てるぐらいだし、相当頭良いだろうから、風石の存在にはいち早く気づいてそうで、ルイズの命令で各地の畑を耕すついでに壊していきましたっということにしました。 
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