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八条学園騒動記

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第五百十五話 洪童の結論その八

「もてたいならね」
「今更の話だがな」
「あんたにとってはね、けれどね」
「内面か」
「磨くか」
「いい面をだな」
「出す様にすれば」
 それでというのだ。
「それがね」
「人に見られてだな」
「もてる様になるのよ」
「顔やルックスよりもな」
「ファッションよりもね」 
「そうした要素が大事でもな」
「二の次よ」
 それ位の位置にあるものだとだ、ナンシーは言い切った。
「もうね、まあ流石にね」
「身なりとかが酷過ぎるとな」
「仙人みたいな恰好だと」
 所謂世捨て人の様なというのだ。
「それだとね」
「もてないな」
「仙人さんはまた別でしょ」
 もてるとかそうした話とはというのだ。
「もうね」
「それはそうだな」
「だからね」
「仙人みたいな恰好だとな」
「もてないわよ」
「流石にそうしたファッションはな」
「置いておいて」
 特殊な事例として、というのだ。
「それでもね」
「大事なものは内面か」
「人間誰でもね」
「もてたいと思ってもだな」
「そういうことよね、本当に性格ブスは」
 性格が悪い、ならばというのだ。
「もてないからね、まあ世の中不思議なもので」
「どうした、今度は」
「DVやる奴いるでしょ」
「それはいるな」
 この時代でも社会問題であり続けている、家庭内暴力の問題は人間という生物が家庭というものを持っている限り共にある問題だろうか。
「そんな馬鹿がな」
「奥さんや子供に暴力振るう奴がな」
「女の人でもいるから」
「母親が子供に暴力を振るうな」
「そうした馬鹿もね」
 こちらも性別関係なくなのだ。
「いてね」
「最悪子供を殺してるな」
「内面それだけでね」
 暴力を振るうだけでというのだ。
「上にドが付くレベルの屑よね」
「俺達がこれまで話した連中と同じレベルでな」
「そうだけれど」
 それでもというのだ。
「そういうのと一緒になる人もね」
「いるな」
「何処がいいかわからないけれど」
 暴力を振るうだけでというのだ。
「それでもね」
「そんなことをする奴と結婚するな」
「暴力振るう奴と一緒にいるなんて」
 絶対にとだ、ナンシーは眉を顰めさせて言い切った。
「私何があっても嫌よ」
「誰だってそうだな」
「自分の子供が振るわれてもね」
「その通りだな」
「そんな奴も生きてる資格ないわね」
「ある筈がない」
 洪童も絶対にという口調で言い切った。 
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