| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百六十九話 英雄集結その五

「皆凄く売れてるのに」
「十三人全員スケジュール一杯なのに」
「何故かですね」
「貸しビルの二階のままなんだよね」
「どうしても」
「お金がないとな」
「もうそれだけでも辛いから」
 ロザリーとクリスも言うことだった。
「私達アルゼナルではいつもそうで」
「大変だったな」
「お金があれば」
「そういえばうちの学校お金ないようであるわね」
「そうでありますね」
 みほに優花里が応えた。
「学園運営に困っていない感じであります」
「会長さんのやり繰りのせいかしら」
「ああ、そういうのは何でもないから」
 その杏が笑顔で言ってきた。
「少ないなら少ないでね」
「それならですか」
「やり繰りの仕方があるのよ」
「だから私達の学園は、ですか」
「普通にやっていけてるのよ」
「貧乏ですと」
 今度は詠が言ってきた。
「もやしばかりになりますわ」
「あんたはそもそもお金の使い方おかしくない?」
 沙織は詠に首を傾げさせつつ問うた。
「もやしばかりにしても」
「そうでしょうか」
「もやしを使えば」
 それでというのだ。
「安くてビタミンを補給出来て」
「いいですよね」
「もやしだけがいいんじゃないのよ」
 さらにあるというのだ。
「そこから浮いた食費で色々買って食べられるわよ」
「そうなのですか」
「そのやり繰りが大事なのよ」
「というかよ」
 由紀江の手の中から絵馬が言ってきた。
「もやし以外にも安くていい食いもの一杯あるぜ」
「そうなの?」
「ああ、スーパーに行って特価とか半額とかな」
 由紀江に応えて言うのだった。
「やり繰りは幾らでもあるぜ」
「あっ、それね」
 やよいが由紀江と絵馬の話に入って来た。
「その時その時でね」
「色々あるよな」
「そこを何とかしていけばね」
 それでというのだ。
「家計も助かるわよ」
「そうだよな」
「お金がないとな」
 スペインも言うことだった。
「そこでどうやり繰りするのが大事やで」
「そうだよな」
「俺が見ても詠ちゃんその辺りのやり繰り知らんのちゃうかってな」
「思うよな」
「もやしばかりでな」
「貧乏って大変なのね」
 ルイズは自分が実感したことがない話なのでこんな反応だった。
「何かと」
「もう地獄だよ」
 そのルイズに当麻が言う。
「俺や明久なんか食うや食わずやの時だってあるしな」
「あんたの場合そこに運も関わるからね」
「何かっていうと金がなくなるんだよ」
 それが当麻の運なのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧