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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十九話 英雄集結その四

「まだそんなところ日本にあるなんて」
「それでなんだ」
「ええ、けれど私達の世界でも」
 タツマキはふと自分達の世界の日本を振り返って述べた。
「そんなところひょっとしたらね」
「あるかも知れねえな」
 金属バットが応えた。
「ひょっとしたらだけれどな」
「そうよね」
「物々交換でものが手に入るなら」
 ここで言ったのは刀華だった。
「それに越したことはないですね」
「お金がなくてもなんだ」
「今そうも思ったわ」
 泡沫にもこう返した。
「それはそれでって」
「お金がなくても済むなら」
「別にね。これまでお金のことはどうするか」
「うん、孤児院でも生徒会でもね」
「色々頭を悩ませてきているから」
「学園の予算は潤沢にあるが」
 ここで言ってきたのは黒乃だった、学園の責任者としての言葉だ。
「生徒達の分もな」
「それでも限りがありますよね」
「だからか」
「はい、いつも使う分には」
「考えているか」
「無駄遣い出来ませんから」
 幾ら潤沢にあろうとも、というのだ。
「考えて使っています」
「お金は自然に涌いてきますよ」
 クローディアはにこやかに言ってみせた。
「必要なら」
「どうするんですか?」
「心当たりのある方々に連絡をして」
 欲しい時にとだ、クローディアは刀華に答えた。
「援助を申し出れば」
「すぐにですか」
「お金を無言で出してくれます」
「それ絶対に脅迫だろ」
 幽衣がクローディアに突っこみを入れた。
「相手の弱み握ってるな」
「さて、どうでしょうか」
「やり方がえげつないな」
「ですが助けて下さいます」
「金を出してくれるか」
「ですから問題ないかと」
「金位万全に工面出来ないとだ」
 ディルクが言うには。
「戦えるか」
「そうですよね」
「そんなものはいつも万全に用意してある」
「様々な手段で」
「そうだ、何かとな」
「お金は大事だよね」
 ハルは自分の過去の苦労から言った。
「なかった時はどれだけ辛かったか」
「それが故意だったにしても」
「辛かったことは事実よね」
「あの時のハル達は」
 ミザル、イワザル、キカザルを観ていてこのことは知っている。
「凄いお金で苦労していて」
「貧乏暇なしで」
「壮絶な生活をしていたから」
「だから今の状況がね」
 元に戻ったそれがというのだ。
「凄く嬉しいよ」
「貧乏は最悪よ」 
 順子も言うことだった。
「それだけは御免よ」
「そういえばうちの事務所も」
 プロデューサーも言うことだった。
「お金はないね」
「はい、いつも」
 小鳥も応えた。 
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