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おぢばにおかえり

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第五十一話 お餅つきその十九

「やり過ぎたじゃ言われたりやられた相手は済まないですから」
「傷付くからっていうの」
「あの人神殿本部の中で階段の上から言ったり校門のところで帰りに待ち伏せて言ったんですよね」
「先輩ご自身が言われるにはね」
「親神様がおられる場所ですよ」
 神殿、そここそはというのです。
「しかもわざわざ待ち伏せして聞こえる様に陰口言うとか」
「言われた相手はなの」
「神様がおられる場所でそんなことまでして」
 このことにかなり怒っている感じの阿波野君でした。
「待ち伏せするろかやったら駄目に決まってるじゃないですか」
「だからなの」
「僕が言われたら仲直りするふりしても」
「許さないのね」
「絶対に何十倍何百倍にもしてやり返します」
 何時か絶対にそうするというのです。
「そうしています」
「阿波野君って何か執念深いわね」
 相当にと思いました。
「それも仲直りするふりしてもって」
「油断した相手こそ背中から切りつけやすいですから」
「それ卑怯でしょ」
 何か阿波野君の別の一面を知った気がします、ただ執念深いだけじゃなくて卑怯というか卑劣な一面もあります。
「それも忘れないのよね」
「絶対に忘れないですよ」
「そんな癖性分絶対になおしなさい」
 私は立腹して言いました。
「最悪の癖性分じゃない」
「物凄くしつこくて卑劣だからですね」
「それも陰湿で残忍よ」
 背中から切るとか何百倍にして返してやるとかです。 
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