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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十七話 運命の力その十一

「そこもわかるよ」
「だから俺はスサノオと戦ったから」
 ン=ダグバ=ゼバである彼と、というのだ。
「そしてね」
「このヨコハマでの戦いもそうで」
「そしてね」
「これからもだね」
「そうしていくよ」
「では僕はその君と。そしてここにいる皆を勝たせる為に」
 江戸川の目が光った、糸の様なその目が。そのうえで言うのだった。
「それが僕にとって一番嬉しいことだからね」
「超推理を使うんだね」
「そうするよ」
「そんなのいらねえと言いたいがな」
 中原はその顔を苦いものにさせて言った。
「俺と姐さん、芥川に黒蜥蜴がいるからな」
「そうさね、けれどね」
「ポートマフィアだけでこの面子でもな」
「勝てる相手じゃないよ」
 紅葉が中原に告げた。
「残念だけれどね」
「ああ、だから探偵社の連中の力も借りてな」
「その中でね」
「江戸川の超推理もな」
「使ってもらわないとね」
「そうだな、こっちも同じ意見だ」
 国木田が中原達にこう返した。
「我々だけでと言いたいが」
「グロンギのあの強さと数だとな」
「言える筈がない、連中に関してだけは一時でも共闘だ」
「このヨコハマの街も潰しかねないしな」
「というかそう言ってますし」
 宮沢がこのことを話した。
「スサノオが僕達に」
「我々が手をこまねいていたらな」
「ですから」
 それでとだ、宮沢は国木田に話した。
「組織と戦った時みたいに」
「今回もな」
「社長もあちらのボスの人も決めましたし」
「そのうえで戦っていくか」
「そうしていきましょう」
「その様に頼む。それでだが」 
 福沢は自分の名前が出たところで述べた。
「今話が出てきた黒蜥蜴の三人だが」
「連中が今何処にいるかか」
「そうだ、何処だ」
「パトロール中だ、もうすぐここに戻って来る」
 中原は福沢を睨む様にして答えた。
「安心しろ」
「ではな」
「あっ、噂をすれば」
 太宰が入り口の方を見るとだった、そこに。
 モノクルをかけた白髪に品のいい髭のスーツの男と柄の悪そうな男、そして忍者の様な覆面の黒いポニーテールのスーツの女が事務所に入って来た、三人はすぐにライダー達から自己紹介を受けてそれぞれ名乗った。
「広津柳造です」
「立花道造だ」
「銀です」
「この三人が黒蜥蜴の主要人物です」
 樋口がライダー達に三人を説明した。
「そして私の部下でもあります」
「そうなんだね」
「今回の戦いにも参加しています」
「末席に加えて頂いています」
 広津が礼儀正しい声でライダー達に話した。
「そしてこれからはです」
「はい、仲間として」
「宜しくお願いします」
「探偵社の連中はともかくとしてな」
 立花も言ってきた。
「あんた達には純粋に仲間として付き合えるな」
「そうですね」
 銀の口調は静かなものだった、しかも声が奇麗だ。
「これまで何もなかったですし」
「少なくとも我々にあんた達と戦う理由はない」
 一条もこう述べた。 
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