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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十七話 運命の力その九

「あいつはこの姿は異次元にあるから」
「異次元ですか」
「こっちの世界には来られないんだ」
 スサノオの本体はというのだ。
「実はね」
「そうなんですね」
「ただ。分身を送って来るから」
「自分の分身を」
「それで俺達と戦って来るんだ」
「じゃあその分身の姿は」
 梶井が五代に問うた。
「どういったものですか」
「うん、ここにあるよ」
 五代は梶井にも応えてだった。
 そのファイルタイトルはスサノオとあるそれを開いてだった、梶井にその多くの姿を見せて言った。無論他の異能力者達にも。
「こうしてね」
「多いですね」
「あいつはどんな姿にもなれるから」
「だからですか」
「それだけ数多くの姿があるんだ」
「あっ、これなんかね」
 ネオショッカー大首領の姿の写真を見てだ、太宰は指差しつつ言った。
「如何にもだね」
「あっ、そうですね」 
 谷崎は太宰のその言葉に頷いた。
「もう如何にも最後の敵って」
「そんな感じがするよね」
「本当に」
「一時期そいつが実体だと思われていた」
 一条が二人に話した。
「それまでの全ての組織の黒幕だとな」
「それも道理だね」
 太宰も一条のその言葉に頷く。
「この姿ならね」
「そう思うな」
「納得の貫禄だよ」
「実際にかなり強かった」
 ネオショッカー大首領の時のスサノオはというのだ。
「巨大な身体だったしな」
「怪獣そのものだからね」
「その時のライダーの人達全員でやっと倒した」
「そうだったんだね」
「そのライダー達の話はもうしたな」
「ダブルライダー達を中心とした」
「八人の人達だった」
 その頃の戦いだったというのだ。
「あの時はな」
「そのこともわかったよ」
「それなら何よりだ、そしてだ」
 一条は五代が開いていくファイルを見つつさらに話した。
 そしてグロンギの長ン=ダグバ=ゼバの白と金の姿が出たところで異能力者に対して強い声で語った。
「この姿のスサノオがだ」
「グロンギの長か」
 芥川がその説明文を見て言った。
「そうか」
「おそらくこの世界で出て来る姿だ」
「わかった、ではだ」
「この姿のスサノオはか」
「やつがれが倒す」 
 静かだが強い決意でだ、芥川は語った。
「そうする」
「ではな、しかしだ」
「それでもか」
「スサノオは強いが」
 一条は芥川にさらに話した。
「この姿の時は特にだ」
「強いか」
「戦闘力が高いだけじゃない」
 それに加えてというのだ。
「破壊の神であるスサノオの破壊衝動と殺戮願望が最も強い」
「スサノオの中でもか」
「そうだ、強い」
 とりわけというのだ。 
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