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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十七話 運命の力その七

「二人なら尚更だ」
「そう、しかしね」
「二人以上となるとな」
「私が思う限りあまりなかったね」
「俺もだ、しかしだな」
「俺達全体でね」
 その単位でとだ、五代は国木田に温和な笑顔で答えた。
「やっていくからね」
「だからだな」
「訓練をしていこう」
「簡単な足し算だな、ここにいる我々が揃うとだ」 
 ここで言ったのは晶子だった。
「それだけ強くなる」
「そうだね、僕の頭脳があって」
 江戸川は自分から述べた。
「皆が一つになって戦えばね」
「あの、乱歩さんが第一ですか」
「そうだよ」 
 江戸川は中島に笑って話した。
「自分がよければ全てよしだからね」
「だからですか」
「そう、そもそも頭がないとね」
「戦えないですか」
「現に君だけじゃ何度死ぬかわからないよ」
 中島一人では、というのだ。
「君は馬鹿じゃないけれど無鉄砲なところもあるからね」
「頭がないと」
「そう、僕の超推理をね」
「戦いにどう生かすか」
「その答えはもう出ているから」
 江戸川はその手に眼鏡を出しつつ中島に話していく。
「任せ給え」
「いや、任せ給えと言われても」
「わかった、頼む」
 中島がどうかと言った傍でだった、何と。
 一条は江戸川に即座にこう言った。
「参謀役はあんたにな」
「うん、じゃあね」
「えっ、いいんですか」
「この人なら大丈夫だ」
 一条は中島にも答えた、それも淀みのない声で。
「嘘は言っていないし間違えてもいない」
「じゃあ乱歩さんの超推理は」
「戦いで役に立ってくれる」
 間違いなく、という言葉だった。
「だからだ」
「それじゃあですか」
「参謀役は乱歩さんでだ」
「治療役は与謝野さんにお願い出来るかな」
「わかった」
 晶子は五代の言葉に即座に答えた。
「それではな」
「ふむ。ではわっちはじゃ」
 紅葉は妖艶な声で述べた、桃と紅の着物とオレンジの髪の毛それに傘と靴といったいでたちが実に艶やかだ。
「鏡花を従え戦うか」
「私は敦と」
 鏡花がすぐに言ってきた。
「一緒にいたい」
「出来る限りか」
「皆と一緒に戦う時も」
「そうか。ではそうせよ」
 紅葉は鏡花のその言葉を受けて静かに頷いた、そしてだった。
 そうしてだ、こうも言ったのだった。
「わっしはその主を護ろうぞ」
「そうしてくれるの」
「わっちと主の間ではないか」
 妖艶な笑みのままでだ、紅葉は鏡花にさらに話した。
「小僧といたいならじゃ」
「共にいて」
「わっちはその主を護ろうぞ。してじゃ」
 鏡花に話してだ、そしてだった。
 紅葉はあらためてだ、ライダー達に話した。
「ではわっちも刃と金色夜叉でな」
「戦ってくれますか」
「そうさせてもらう」
 こう五代に答えた。 
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