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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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ガルムの怒り、フェンリルの思い

ヨナルデ率いる黒装束のリーダー格ガルム

彼の正体はエレナの召喚獣であるフェンリルの実の兄であった。

フェンリルと違い、魔法使いから虐待を受け続けていたガルムは魔法使いを憎み

そして…

ガルム「だからテメェが大事にしてもらってやがる 」

シュッ!!

ガルム「主人を真っ先に殺してやるよ!! 」

エレナ「きゃあぁーっ!? 」

ガルムは瞬時にエレナを殺すべく迫った。

ブォンッ!!

ガルムの爪がエレナに襲いかかったその時!

ザシュゥッ!!

フェンリル「ぐっ!? 」

エレナ「フェンリル!? 」

フェンリルがエレナを庇って負傷した。

ガルム「フッ!馬鹿な野郎だ!!お前なら必ず主人を守ろうとする。昔の俺のようにな!! 」

ザシュシュッ!!

エレナの盾となったフェンリルに次々と攻撃を繰り出すガルム

ガルム「俺が同じく魔法使いを憎む奴らと合流した後、ヨナルデの奴が現れ、奴は『魔法使いに復讐する機会を与えてやる』と言い、奴の研究成果によって俺達は人間態となった。奴は俺達を利用しているだけかもしれねぇが俺達はそれを承知で奴の研究に協力したんだ!! 」

ザシュシュッ!!

フェンリルを傷つけながら語るガルム

だが

ガルム「どうした?テメェ、さっきから何故反撃してこない!! 」

フェンリルはガルムの攻撃を食らうだけで自分から攻撃しなかった。

ガルム「テメェのことだ!まさか負傷したからってわけじゃねぇだろ!! 」

ぐぐいっ!!

ガルムはフェンリルの首をつかんで持ち上げると

フェンリル「で…できるかよ… 」

ガルム「なにぃっ 」

フェンリル「お…俺がエレナ様と契約して幸せな日々を過ごしていたのに対し、お前は辛いことだらけだなんて俺は知りもしなかった。そんな俺にできることはサンドバッグのごとく殴られ続けること… 」

と言うフェンリルを

ガルム「ふざけるんじゃねぇ!! 」

ドカァッ!!

フェンリル「がっ!? 」

ガルムは蹴り飛ばした。

ガルム「テメェはどこまで俺を嘗めてやがる!!全力のテメェをブッ倒さねぇと俺の気がすまねぇんだよ!! 」

攻撃してこないフェンリルに対して激怒するガルム

ガルム「そんなに死にてぇのなら俺がさっさと殺してやるぜ!! 」

ボォッ!!

爪に炎を灯し、構えるガルム

フェンリルがこのまま攻撃を食らおうと考えたその時

エレナ「何をやっているのですかフェンリル! 」

バッ!

エレナがフェンリルの前に現れた

フェンリル「お…お嬢…!? 」

エレナ「魔法使いの中に非道な者がいたという事実を知らなかったため彼らには同情します 」

エレナ「ですがガルムの言う通りです。本気でガルムを思っているのでしたらあなたも本気でぶつかりなさい! 」

エレナの言葉を聞き

フェンリル「わかりましたお嬢! 」

フェンリルはようやくガルムと本気で戦うことにした。

そして

エレナ「それでは皆さんいきますよ! 」

召喚獣達『了解! 』

スッ!

エレナは5つの召喚リングを構えると

エレナ「召喚獣融合! 」

ジャキンッ!!

5つの召喚リングを使った召喚獣融合を行ったエレナは背丈が子供並から一刀やマリア級となり、胸も貧乳から普通の白蓮級となり、髪が茶色ショートから長くなり、額にカーバンクルの宝石、背中にはガルーダの翼、右肩にはリンドヴルム、左肩にはシーサーペントの頭、そしてフェンリルの尾がつけられた姿へと変化した。

これぞエレナだけが使える5つの召喚獣融合である。

融合エレナ「(フェンリルが傷ついている以上、長くは持たない。一撃で決めないといけませんね) 」

召喚獣融合は魔法使いと召喚獣が万全の状態でようやく真の力が出せる。

エレナの場合、五匹のうち一匹でも召喚獣が傷ついていれば真の力は一瞬くらいしか出せなかった。

融合エレナ「いきますよフェンリル! 」

『おぅっ!! 』

バッ!

召喚獣融合したエレナはガルム目掛けて向かっていき

ガルム「まとめて消し炭にしてやるぜ!! 」

バッ!

ガルムもエレナ目掛けて向かっていった。

そして…

融合エレナ・ガルム『ハアァーーッ!! 』

ドッカアァーーンッ!!

ガルムの炎とエレナの魔力がぶつかり合い爆発が発生した。

シュウゥッ…

煙が晴れるなか

桂花「い…一体何が起きたのよ!? 」

エレナと仲違いし、柱の影から様子を見ていた桂花が見たのは…

スッ…

誰かの影が立ち上がり

シュッ!

その場から立ち去ったのだった。

桂花「い…今のは!? 」

果たして勝者は!?
 
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