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星河の覇皇

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第八十部第五章 無政府主義者その十四

 それでもとだ、クリシュナータは言うのだった。
「これからもだ」
「発展をしてですね」
「そして、ですね」
「今回もですね」
「かなりの成長を遂げますね」
「人口も資源も領土も増えてだ」
 しかも血を殆ど流さずにだ。
「技術も進歩していくのならな」
「発展は止まりませんね」
「それだけで」
「そうだ、それと共にだ」
 国家の発展とだ。
「国家システムも変わっていく」
「国家の状況に合わせて」
「官僚システム等がですね」
「政策を通じて変えられていきますね」
「徐々にでも」
「そして発展していく、そちらもな」
 政治及び統治システムもというのだ。
「非常にな」
「そうなりますね」
「大きな国になりますか」
「政治システムのうえでも」
「そうなっていくのですね」
「四兆の国家には四兆の統治システムが必要だ」
 国家にはというのだ。
「領土の規模も同じだ」
「分権国家としても」
「それだけの統治システムが必要であり」
「連合はそこも変わっていき、ですか」
「発展していきますか」
「そうなる、そこも見よう」
 政治及び統治システムの発展もというのだ。
「我々はな」
「作戦とその後の発展だけでなく」
「さらにですね」
「そこも見て」
「学んでいきますか」
「そうするとしよう」 
 クリシュナータは側近達に話した、そしてだった。
 彼は側近達を話をしつつその時にやるべき仕事を行った。その仕事が終わると休む間もなく次の仕事をしてだった。
 この日は夜まで仕事をした、だが。
 九時になったところでだ、秘書官に言った。
「今日の仕事はこれでだな」
「はい、今のサインで終わりです」
「では休息に入ろう」
「官邸に戻られますか」
「そうする」
 こう言うのだった。
「そして休む」
「明日の朝まで」
「そしてまた明日の朝からだな」
「お仕事です」
「そうだな、国家元首に休息はない」
 クリシュナータは口元に笑みを浮かべてこうも言った・
「そういうものだからな」
「そうですね、どうしてもです」
「休息にしてもな」
「何かあればです」
 その時はというのだ。
「その休息はすぐにです」
「ないことにされるな」
「そういうものです」
 それが国家元首の休息だというのだ、緊急事態が起こればすぐに対応に動かないとならない。それこそ寝ていてもだ。
「ですから」
「それが国家元首だな、むしろだ」
「そうした気構えでないとですね」
「務まるものではない」 
 自分で言うのだった。 
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