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ペンダントを巡って

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第三章

「山賊はです」
「何処におったんや」
「はい、パングランゴ山です」
 そこだというのだ。
「そして巨人軍もです」
「そっちの方におるか」
「あの山の南の街に潜んで」
 そしてというのだ。
「大規模なテロを企んでいますが」
「詳しい情報やな」
「ペンダントに入れていましたが」
 彼はアユに話した、ベッドの中から。
「しかし」
「山賊にやな」
「そのペンダントを奪われて」
 そしてというのだ。
「今は彼等の手にあります」
「そのペンダントは一見するとエメラルドですが」
 そのペンダントだが、というのだ。
「しかしです」
「実はやな」
「違いまして」
「その宝石の中にやな」
「多くの情報を入れています」
「巨人軍についての」
「左様です」
 こうアユに話した。
「そうなっています」
「そうか、ほなな」
「それではですね」
「今から山に行ってくるわ」
 バングランゴ山にというのだ。
「そうしてくるわ」
「では山賊もテロリストも」
「全部やっつけるわ」
 アユは公安の者に確かな声で頷いて応えた、そしてだった。
 グレイカスと共にジャカルタを出てそのうえでだった、まずはバングランゴ山に向かった。その途中だった。
 多くのモンスターが出て二人を襲ったが二人は彼等を倒していった、そうして山に入り暫く調べているとだった。
 柄の悪い者達が出て来た、質の悪い革鎧や兜を身に着けてその手には剣や斧がある。グレイカスはその彼等を見てアユに言った。
「山賊やな」
「そやな」
 アユはグレイカスに応えた。
「探していた相手にな」
「出会えたな」
「ほなな」
「この連中倒してな」
 そしてと言うのだった。
「情報を聞き出すか」
「山賊達のな」
「そうするか」
 こう話してだった。
「これから」
「そやね」
 グレイカスはアユの言葉に頷いた、そしてだった。
 二人は共にだった、自分達の前に現れた山賊達を瞬時に薙ぎ倒してだ、生き残った者達に対してだった。
 術をかけて情報を聞き出した、そうして山賊達の数や隠れ家の場所等を聞いた。そししてさらにだった。
 ペンダントのことも聞けた、公安の者が必死ィ手に入れたそれの場所はというと。
「山賊の頭が気に入ってか」
「今はずっと身に着けてるか」
「そう言ってたな」
「頭自身はエメラルドのペンダントと思ってるけれどな」
 実際は何かを知らずにだ。
「そうしてるけどな」
「それがな」
「ほなな」
「これからな」
「頭のところに行って」
「途中出て来る賊を倒しながら」
「そうしてな」
 その様にしていってというのだ。
「頭のところに行って」
「頭も倒してな」
「ペンダント取り戻そうな」 
 こう話してだった、そのうえで。
 二人は山の中を進んでいった、途中何度も山賊の者達だけでなくモンスター達も出て来たが全て倒していき。
 山賊の隠れ家に入った、だがそこではだった。
 騒動が起こっていた、見れば。
 山賊達と何者達かが争っていた、普段着であるがどの者も山賊以上に人相が悪い。しかも武装も彼等よりいい。 
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