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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百五十八話 緒戦の勝利の後その十七

「だからいいな」
「スサノオが出て来てもな」
「戦いはあるってな」
「覚悟しないといけないわね」
「戦いが終わっても油断するな」
 決して、と言うのだった。
「いいな」
「だよな、それじゃあ」
「ずっと火野さん達にも言われてるしね」
「最後まで気を抜かないでな」
「戦っていきましょう」
 二人で話してだ、そしてだった。
 ガジェルもリーザも他の戦士達と共に戦い続けた、倒せば倒す程怪人も戦闘員達もその数を減らしていき。
 最後の一体がハルに倒された、ハルは怪人の爆発を見つつ呟く様に言った。
「これで全部倒したけれど」
「まだスサノオがいる」
 ちょこが後方からハルに言う。
「だから油断出来ない」
「そうだよね、今度はスサノオとの戦いかな」
「ははは、それは安心していい」 
 ここでそのスサノオの声がした。
「私は今は戦うつもりはない」
「出て来たか」
 アンクはその声を聞いて呟いた。
「いつも通りだな」
「そう、そしていつも通りなのはこのことだけではない」
「今の戦いは緒戦か」
「如何にも。だからだよ」
「俺達とは戦わずにか」
「挨拶に来たのだよ」
 それが為にというのだ。
「私は」
「挨拶って何グルか」
 グルはスサノオの声がする方を右手で指し示しつつそのうえで声に問うた。
「ここまでしたことが挨拶でないグルか」
「これまでは小手調べ、しかしだよ」
「これからが挨拶グルか」
「そうだ、君達の今の強さは見せてもらった」
 スサノオは満足そうにこうも言った。
「充分な強さだ、ではだ」
「決戦のことをよね」
「そうだ、君達に話しに来た」
 まさにその為にとだ、スサノオの声が比奈に答えた。
「その為の挨拶だよ」
「何か変わった挨拶ね」
「スサノオらしいけれど」
「何か挨拶と違う気も」
 ミザルキカザルイワザルの三人が思ったことだ。
「どうにも」
「けれどスサノオは挨拶のつもりだし」
「いいのかしら」
「ははは、細かいことは気にしないでくれ給え」
 スサノオは三人にもこう言った。
「私がそう思っているということでな」
「自分から言ってきたし」
「じゃあいいかしら」
「そうよね」
「私は君達に伝えることがある」
「決戦のことか」
 オーズはすぐに察して言った。
「そのことか」
「如何にも。君達の強さは見せてもらった」
 スサノオもオーズに応えて言う。
「それならばだ」
「次はか」
「決戦を挑めると思ってだ」
 そのうえでというのだ。
「君達にそうしたいのだ」
「ふん、断ってもいいがな」
 それでもとだ、アンクはスサノオに言い返した。
「それもだ」
「不愉快だ」
 バーズも言う。 
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