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星河の覇皇

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第七十部第三章 作戦発動その十七

「今日のだ」
「はい、正午にですね」
「予定通りに」
「長官が作戦を発動される」
 八条、彼がというのだ。
「予定通りにな」
「既に策略が仕掛けられています」
「それも幾つもそれぞれの組織に」
 マクレーンと劉は劉に応えて言った。
「ならばですね」
「その策略を以てですね」
「相手を弱らせたので」
「作戦を発動する」
「そうしますか」
「そうだ」
 まさにとだ、バールも言った。
「いよいよな」
「どうもですね」 
 今度は劉が言ってきた。
「組織によってそれぞれの差がありますが」
「それでもだな」
「はい、どの殆どの組織もですね」
「かなり弱体化している」
 連合の策略の結果だ。
「我々の予想以上にな」
「そうなりましたね」
「いいことだ」
 まさにと言うバールだった。
「彼等は内部分裂と粛清、互いの抗争を繰り返してな」
「弱体化しましたね」
「策略に見事に乗ってくれた」
 連合側のそれにだ。
「本当にそれぞれな」
「内部分裂を繰り返し」
「弱体化した」
「我々としてはいいことに」
「打つ手は全て打った」
 それこそというのだ。
「ならばだ」
「後は、ですね」
「我々は動く」 
 そうするというのだ。
「そして実際の動きとしてな」
「外縁部のあらゆる犯罪組織を掃討しますね」
 マクレーンも言った。
「彼等を消すと共に」
「それぞれのコミュニティもな」
「組み込んでいきますね」
「そうしていく」
 まさにというのだ。
「そちらの勧誘も進んでいるが」
「まずは、ですね」
「全ての犯罪組織を掃討してな」
 そしてというのだ。
「そのことも宣伝にしてだ」
「外縁部のコミュニティをですね」
「取り込んでいく」
 まさにとだ、バールはマクレーンに話した。
「連合の中にな」
「彼等に対してはですね」
「武力は使わない」
「連合市民であり」
「しかも暴動も起こしていない」
 連合ではこうした時催涙弾等で沈静化させることが常だ、実弾やビーム兵器は相当なそれこそ大統領の判断がないと使用しない。
「ならばな」
「これまで通りのやり方で」
「平和的にですね」
「取り込んでいく」
 連合のその中にというのだ。
「そうしていく」
「それが一番ですね」
「我々は市民の軍隊ですから」
「何もしていない市民に銃を向けてはです」
「本末転倒です」
「まさにな」
 その通りだとだ、バールも二人に答える。 
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