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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百十四話 運動会が近付きその六

「そうした先生だとね、勝たないとね」
「どうなの?」
「生徒に丸坊主強要するから」
「自分はしないのよね」
「自分もする先生は遥かにいいよ」
 生徒だけにさせずにだ。
「けれど自分はしないで生徒だけだとわかるよね」
「自分は悪くない、よね」
「自分の指導は一切悪くないと思っていてね」
「責任は全部生徒にあるって考えてるのね」
「それで次の日丸坊主にしてきた生徒が少ないと」
「怒るのね」
「それで生徒に暴力振るうから」
 こんな教師が実在するからとんでもない、こうした教師が大手を振って聖職者とさえ言われている怪奇現象は日本だけだろう。
「それで社会的立場も保証されて残るから」
「学校に居続けるから」
「公立は酷いよ」
「そうなっていってるのね」
「うん、こんな先生の下だと」
「まともなスポーツなんて教わらないわね」
「だから問題なんだ」
 こうしたことをする教師が何を言っても嘘だと確信する、口では何とでも言えるとはまさにこうした時にある言葉だ。
「日本ではね」
「深刻な問題よね」
「うん、実際にね」
「この学園ではスポーツマンシップは守られていても」
「日本全体でそう言えるけれど」
 それでもだ。
「こうした教師もいるんだ」
「教師というか強制収容所の看守ね」
「そんな感じだよね」
「私そう思ったわ」
「暴力で怯えている生徒が挨拶してその横をふんぞり返って通ってね」
 僕は実際にそのポーズをしてみた、文字通りふんぞり返って両手を前後にゆするみたいに大きく振ってみせて。
「こんなので小声でウッス、だよ」
「それヤクザ屋さん?」
「だからヤクザ屋さんが先生やってるみたいなものだよ」
 僕は本気でこう思っている。
「ヤクザ屋さんならまだいつも監視されてるけれどね」
「悪いことするってわかってるからね」
「だから捕まるけれど」
「日本の学校の先生は違うのね」
「『聖職者』だから」 
 皮肉を込めて言ったけれど考えてみれば中世キリスト教の『聖職者』の腐敗はとんでもないレベルになった。
「監視されるどころか尊敬されてるよ」
「ヤクザ屋さんみたいな暴力を振るっても」
「あとセクハラをしてもね」
 そこにお金も関わっているだろうか、何かこう書くと日本の学校の先生は犯罪者か容疑者の巣窟に思える。
「捕まらないってなったら」
「腐る一方ね」
「事実どうしようもないまでに腐ってるから」
「公立の学校は注意が必要なの」
「学校にもよるよ。ただ関西は」
 僕達がいる兵庫県はまだましだろうか。大阪、京都、滋賀、和歌山、三重、奈良と他の府県はというと。
「色々な事情で日教組の力が強い場所ばかりで」
「変な先生も多いのね」
「今言ったみたいな先生が普通にいるから」
「よく問題にならないわね」
「教育委員会がチェックする筈だけれど」
 あくまで筈、だ。
「それがね」
「チェックされてないのね」
「冗談抜きでね」
 だからそんな教師が普通にいるのだ。
「そうなっているよ」
「そんな先生いなくなればいいのにね」
「うん、懲戒免職になって」
 世の為人の為特に生徒の為にだ。
「そんな元教師ばかり集まったタコ部屋に入れるべきだよ」
「タコ部屋?」
「人を無理矢理放り込んでずっと働かせる場所だよ」
 ラブポーンさんにこう説明した。 
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