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星河の覇皇

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第七十部第二章 同士討ちその十九

「どうしてもな」
「そうですね、それじゃあ」
「早く仕事しましょう」
「何とかごたごたを収めて」
「そうして」
「そうしないとな」
 つくづくといった言葉だった。
「俺達は飢え死にだぞ」
「そうなることは勘弁して欲しいですよ」
「俺達にしても」
「だから何とかですね」
「仕事しますか」
「ああ、あとな」
 古参の海賊は下っ端達にこうも話した。
「その闇商人簾中がな」
「連中何かあります?」
「ふっかけてきましたか?支払い」
「そうしてきたんですか?」
「いや、何か減ってきた気がするんだよ」
 闇商人自体がというのだ。
「何か」
「闇商人の数がですか」
「減ってきたんですか」
「そうなってきましたか」
「連合本土から来てる奴等がな」
 その彼等がというのだ。
「来なくなった」
「連合で何かあったんですか」
「一斉の取り締まりですか」
「それがあったんですか」
「ああ、それで何か安いのを売る奴が出て来てな」
 その闇商人の中にだ。
「急にな、その連中からももの買ってだ」
「それで整備もしてるんですね」
「壊れたものを治してますか」
「そうしてますか」
「食いもの医薬品も服もな」
 そうした生活に必要なものを全てというのだ。
「最近買ってるから助かってるがな」
「何かありますか?」
「安いならそれでいいんじゃ」
「そうじゃないですか?」
「安いことはいいが急に出て来たからな」
 このことがというのだ。
「変に気になるな」
「ですか、闇商人もですか」
「連合で取り締まりがあってですか」
「急に安いのを売る奴が出て来た」
「そうなんですね」
「安売りが出たのはいいことにしても」
 それでもというのだ。
「変なことがあるな」
「何かどんどんですね」
「変なことになっていますか」
「そうなっていますか」
「ああ、変なことだよ。だがとにかくな」
 古参の海賊は下っ端達に話題を戻して話した。
「まずは修理だ」
「それで休んで」
「それからですね」
「そうだ、忙しいにしてもな」
 それでもというのだ。
「修理を第一でいくぞ」
「安く買った部品もあるし」
「だからですね」
「それも使って」
「そうしてですね」
「やっていくぞ」
 修理、それをというのだ。彼等は休憩なしに修理にかかり休憩の時に酒を飲んだがその酒もだった。
「この酒もですか」
「あれですか」
「その安いのを売る闇商人から買った」
「その酒ですね」
「そうだ、驚く位安いがな」
 しかしというのだ。 
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