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星河の覇皇

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第七十部第二章 同士討ちその十三

「派閥は存在しない」
「そうした軍隊こそがですね」
「あるべき姿ですね」
「戦争に勝つ為の軍隊」
「そうあるべきに」
「そう思います」 
 実際にというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「今の様に中央政府軍であるべきであり」
「その統一性を阻害してはならない」
「軍服においても」
「そうも思いました、軍服は統一されるべきですね」
 連合軍ならば連合軍のそれにだ。
「我々はセーラー服とブレザーですね」
「兵士はセーラー服であり」
 これも海軍の伝統だ、イギリス海軍からはじまり世界の海軍に普及して定着した非常に伝統ある服装である。
「下士官からはブレザー」
「それが連合軍の軍服ですから」
「それは連合軍なら然り」
「統一されるべきかと」
「そう思いますが」
「だからこそです」
 八条はまた言った。
「私も熟考することにしました」
「正規軍も義勇軍もですね」
「軍服は同じであるべきか」
「若しくは変えられるか」
「それを」
「そろそろ結論を出そうと考えていましたが」
 それをというのだ。
「まだです」
「考えられ」
「そしてですね」
「結論を出される」
「そうされますか」
「そうすることにしました、そしてです」
 八条はさらに話をした、今度の話はというと。
「義勇軍はこれからはです」
「難民の軍ではなくですね」
「連合市民から募集し」
「マウリアやサハラからも募集する」
「外国人部隊でもある軍隊にしますか」
「訓練はこれまで通りです」
 義勇軍のそれをというのだ。
「徹底したものでしかもです」
「常時戦闘態勢」
「その状況に置きますね」
「そして火急の時は最初に戦場に向かう」
「そうした軍隊にしますか」
「是非です」
 まさにというのだ。
「それは維持します、ただ正規軍はです」
「つまり我々は、ですね」
「これあまで通りですか」
「訓練は穏やかで」
「軍規軍律の教育を徹底させ」
「親睦は深めていく」
「そうしていくのですね」
「はい、そうです」
 まさにというのだ。
「正規軍はどうしてもです」
「義勇軍と同じ志願制ですが」
「精鋭部隊を意識していないので」
「どうしてもですね」
「普通の訓練になりますね」
「はい、厳しい訓練はです」 
 正規軍にはというのだ、純然な連合市民である彼等にとっては。
「どうしてもです」
「それをすればですね」
「志願者が減りますね」
「正規軍への」
「そうなりますね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「あまりです」
「訓練は厳しくしない」
「軍規軍律は厳しくしても」
「それでもですね」
「訓練は厳しくしない」
「むしろ軍規軍律」
「それの徹底です」 
 八条自身も言う。 
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