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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十二幕その五

「前科がつきますと」
「それで、ですね」
「社会的にどうかという目で見られますので」
「大人しくなりますね」
「そうなります、その分。例えそうならなくても」
 ああした活動を続けていてもというのです。
「人は見ていますからね」
「信頼をなくしてですね」
「末路は同じです、では」
「はい、僕達はですね」
「このお話はこれで終わりにしまして」
「学問に戻りますか」
「そうしましょう、今日は遠足で近所の小学校の子供達が来るんですよ」
 ここで笑顔になって言う宮田さんでした。
「ですから」
「それで、ですね」
「列車砲が動くのも観てもらいます」
「博物館の他のものもですね」
「観てもらって」
 そしてというのです。
「楽しく学んでもらいます」
「子供達に」
「学問は子供の時からですね」
「はい、そして一生です」
 その間と答えた先生でした。
「学んでです」
「そうしてですね」
「学問となりますので」 
 だからだというのです。
「子供の頃から。興味を持てば」
「その時からですね」
「学問をはじめるべきです」
「興味を持てばですか」
「それが何十歳でもです」
 例えお年寄りでもというのです。
「興味を持てばです」
「そこからですね」
「はじめるべきですから」
 だからだというのです。
「子供の頃からでもいいですが」
「大人になってからでもですね」
「いいと思います、日本には四十の手習いという言葉がありますね」
「はい」
 宮田さんも先生にその通りだと答えます。
「古い言葉ですが」
「この言葉の通りです」
「何歳でもですね」
「興味を持てば」
 その時点でというのです。
「はじめればいいのです」
「それでは先生も」
「どの学問も興味を持ってからです」
「そこからはじめられていますか」
「そうしています。医学も他の学問も」
「そうでしたか」
「人は生きている限り興味を持てば」
 先生は宮田さんにさらにお話しました。
「そこからそのことをはじめればいいです」
「それだけですね」
「はい、そうです」
 それでというのです。
「ですから子供達が今鉄道に興味を持ってくれれば」
「有り難いですね」
「そう考えています、では新幹線もSLもリニアモーターカーもですね」
 その模型達もというのです。
「観てもらいますね」
「そちらの模型も。そして」
「博物館の他のものも」
「全て観てもらいます、楽しんでもらいます」
 そうして学んでもらうというのです。 
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