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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十二幕その三

「先生は暴力は駄目だって言うけれどこれ位ならいいね」
「それ位は自衛手段だよ」
 先生もこう言います。
「生きものが驚かせることはね」
「そうだよね」
「それで相手が逃げればいいし」
「自分の身を守る為にはね」
「これ位いいね」
「うん、ただああした人達はこけたりしたらそれで暴力を振るわれたって言うから」
 そうした人達だからというのです。
「だからね」
「そのことはだね」
「気をつけて」
「そうしてだね」
「驚かせるべきね」
「うん、さもないとね」
 本当にというのです。
「厄介なことになるから」
「何か自分が正しい人って怖いね」
「どんなことでも平気でするから」
「自分が絶対に正しいから許される」
「そう考えているから」
「だからね」
 それ故にというのです。
「ああした人達は怖いんだ」
「何でもするから」
「他の人がどうかって思うことも平気で出来る」
「そう思うと本当に怖いね」
「暴走した正義はもう正義じゃないよ」
 このことははっきりと認識している先生でした。
「その時点で正義とは全く別のものになるんだ」
「邪悪?」
「正義とは別の」
「そちらになるのかしら」
「そうも言える場合があるよ、若し暴走するけれど正しいことをしていると本気で言える人と会ったら」
 その時はといいますと。
「その人とは絶対に関わらない方がいいよ」
「何をするかわからない人だから」
「独善的で」
「だからよね」
「とんでもないこともするから」
「そうした人とは関わらないで離れて見るべきだよ」
 暴走しようが正しいことをしていると言える人はというのです。
「そんな人は神様も許さないからね」
「そうして最後はね」
「神罰を受けるね」
「その行いに対して」
「そうされるのね」
「そうなるよ、それでも気付かないだろうけれどね」
 そうした人達はというのです。
「関わらないことだよ」
「そもそも」
「そうした方がいいわね」
「そして今回の人達も」
「論破して関わらない方がいいね」
「僕もそう考えているよ、じゃあお茶を飲みながら」
 先生は余裕もあります、お茶を飲んでそうしてそうした人達が来るのを待とうというのです。この辺りの余裕も先生ならではです。
「待っていようか」
「うん、じゃあね」
「ああした人達が出て来るのを待とう」
「お茶を飲みながらね」
「今日はレモンティーにしよう」
 アメリカでよく飲まれるこのお茶にというのです。
「皆で飲もうね」
「そうしようね」
「今はね」
 皆もこう言ってでした、お茶を楽しむのでした。そうしているうちに彼等が抗議を行うという時間になりましたが。 
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