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八条学園騒動記

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第五百二話 撮影の後でその十二

「生き別れの妹さんが百人とかね」
「いや、百人って」
「ないっていうんだね」
「幾ら何でも凄いでしょ。その人のお父さんかお母さん何者?」
 ジュリアは首を傾げさせてジョルジュに問い返した。
「この場合はお父さんかしら」
「多分凄い絶倫でね」
「それでなの」
「子供が百人いたんだよ」
「いや、子供が百人いるって」
 それこそというのだ。
「どれだけ女好きなのよ」
「だからね、あちこちに愛人さんがいて」
「その声優さんのお父さんは」
「それでその声優さんの生き別れの妹さんをね」
「百人作ったのね」
「そうなるかな」
「強引過ぎる設定ね」
 幾ら何でもとだ、ジュリアはジョルジュに述べた。
「無茶苦茶な」
「だからもうね」
「そこは、なのね」
「突っ込まないって約束で」
 それでというのだ。
「そういうことでいいんだ」
「成程ね、というか」
「というか?」
「その人それだけそうしたゲームに出たってことだね」
「百作は出てるってことね」
「シリーズ化している作品あったらもっとかな」
「じゃあ百作以上出ているの」
 ジュリアはそう聞いてジョルジュに述べた。
「その声優さんは」
「ちなみにそうしたゲームって美少女が多いんだよね」
「よく知ってるわね」
「それはどうしてかわかるかな」
「そうしたゲーム実際にやってるでしょ」
「プレイしているし」
 現実にとだ、ジョルジュはジュリアに答えた。交際はしていないが親しい間柄なのでそれで言うのだった。
「本も買ってるし」
「そうしたゲームの本もあるの」
「あとリプレイも動画サイトにあるから」
「そういうのもあるの」
「サイトもあるし」
「充実してるわね」
「だって一つのゲームのジャンルとして確立してるから」
 それ故にというのだ。
「製作、販売しているゲームのサイトもあって攻略サイトとかもあるから」
「それはどのゲームもね」
 ジュリアも考えてみればと述べた。
「そういえば」
「そう、だからね」
 それ故にというのだ。
「色々調べることも簡単だし」
「色々なゲームを知ってるのね」
「声優さんのこともね」
 このことも含めてというのだ。
「僕も知ってるよ」
「そういうことなのね」
「ちなみに動画サイトニリプレイあげても」
「何かあるの?」
「そうした場面が駄目とかね、サイトによってね」
「そうしたことはあるの」
「そうなんだ」
 実際にというのだ。
「そうしたこともね」
「あるのね」
「うん、実はね」
 そうだと言うのだった。 
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