| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百二話 撮影の後でその五

「信者さんっていうか民衆に禁欲とか敷いてお布施も強要して」
「自分達は贅沢三昧で」
「酷かったね」
「最悪って言っていい位に」
「あの時代の欧州にいたら」
「嫌だね」
「ちょっとしたことというか何でもないことで火炙りで」
 そうなるからだというのだ。
「本当にね」
「住みたくないね」
「戦争も多かったしね」
「ああ、あそこはね」
「もうしょっちゅうだったじゃない」
「戦争ばかりしていたね」
「教会は威張って貴族は搾取して」
 ジュリアは連合で教えられているエウロパの歴史を語った。
「山賊とかも多くてね」
「異端審問はあって」
「しかも戦争も多い」
「土地も痩せて産業もなかったんだね」
「そんなところだったから」
「住みたくないね」
「あたしそう思ってるわ」
「僕もだね、あとね」
 ここでジョルジュはこんなことも話した。
「当時の欧州ってタイツ穿いてたじゃない」
「ああ、男の人が」
「そうしてたじゃない」
 この時代の連合では女性が穿くものだ、半ズボンやスカートの下に防寒やファッションとして穿いているのだ。
「あっちじゃね」
「あれね、あたし駄目よ」
「僕もだよ。何かね」
「男の人のタイツってね」
「嫌よね」
「ズボンでないとね」
 男が穿くものはだ、ジョルジュは言い切った。
「どうしてもね」
「嫌よね」
「女装はしたけれど」
「タイツは駄目なのね」
「あの時のあちらの格好はね」
 そうしたタイツはというのだ。
「無理だよ、タイツからカボチャパンツ穿いてね」
「あれブルマよ」
「ブルマなんだ、あれ」
「そう、あっちの王子様の格好よね」
「童話とかに出て来るね」
 ジョルジュはこのイメージから話した。
「ああしたね」
「タイツ姿については」
「どうしても無理だよ」
 ジョルジュはまた言い切った。
「何であんなファッションになったのか不思議だよ」
「寒そうだしね」
「上にズボン穿くなら別だけれど」
「あたしもタイツ穿くけれど」
 ジュリアはこの時代の連合のファッションから話した。
「それでもね」
「ああした穿き方はしないよね」
「言うならスパッツでしょ」
 タイツ、それはというのだ。
「だからストッキングみたいにね」
「半ズボンやスカートの下に穿くね」
「寒くてもミニスカート穿いてね」
 それでというのだ。
「お洒落したい時はね」
「寒くてもってなって」
「それで穿くけれど」
「あのまま穿くことはだね」
「しないわ」
 そうしたファッションだというのだ。
「脚が奇麗に見えるけれどね」
「ぴっしりとなって」
「そこはストッキングと同じよ」
「成程ね」
「けれどタイツそのままとかブルマと合わせるとか」
「それはないんだね」
「特に前ね」
 ジュリアは眉を顰めさせてだ、腕も組んでジョルジュに話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧