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ドリトル先生と日本の鉄道

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第十一幕その四

「結果として」
「そうだよね」
「不審者になるからね」
「不審者は入られないしね」
「そうそう」
「だから大丈夫かな」
 先生は自分が出ることはないかもと思いました、そうして一週間後です。
 その公開されたディオラマを動物の皆、トミーと王子も一緒になって観に行きました。すると鉄道博物館には沢山の人達が来ていてです。
 ディオラマを観ていました、するとです。
 多くの模型が動いていました、宙の線路にも走っていてです。
 しかもそれだけでなくです、ドーラの模型もでした。
 動いています、王子はそのドーラを観て言いました。
「いや、この目で観るとね」
「凄いね」
「列車砲のお話は聞いていたけれど」
「模型もだね」
「観たことがなかったし」
 それにというのです。
「動くものなんてね」
「観たことがなかったね」
「それで観ているから」
 だからだというのです。
「嬉しいね」
「そうだね、よく出来ているしね」
「こんなの造るなんて」
 王子は先生ににこにことしてお話しました。
「鉄道博物館の人達も頑張ったね」
「プラモ部と軍事研究会の子達も協力してくれてね」
「それでだね」
「完成したんだ」
「ここまでのものが」
「そうだったんだ」
「いいことだね」 
 王子は笑顔のまま言いました。
「鉄道研究会の人達も協力したんだよね」
「勿論だよ、あの子達はね」
「ディオラマ全体にだね」
「博物館に部のOBの人達もいてね」
「それでここまで出来たんだね、知識と情熱があって」
 この二つがというのです。
「ここまで出来たんだね」
「そうだよ」
「その二つが合わさると」
「凄いものが出来るね」
「全くだよ、じゃあ僕の国も」
 王子は自国のことも思うのでした。
「是非ね」
「鉄道への知識と情熱を持ってだね」
「そうしてね」
「立派な鉄道を敷きたいね」
「そうしたいね、アフリカはまだまだね」
 王子のお国だけでなくこの大陸全体がというのです。
「鉄道はね」
「まだまだだっていうんだね」
「日本、他のアジア太平洋諸国と比べてね」
 それこそというのです。
「かなり遅れているよ」
「最近中国も東南アジアも鉄道に力を入れているからね」
「どの国も凄くなっているからね」
 そうした地域と比べると、というのです。
「アフリカはね」
「まだまだだからだね」
「僕の国もね、だからね」
「知識と情熱の二つでだね」
「鉄道を敷いて」 
 そしてというのです。
「国の発展に活かしていくよ」
「いい考えだよ、本当にね」
「鉄道は国家を発展させる原動力だよね」
「その一つになるよ」
「じゃあね」
「うん、是非ね」
「父上と母上にもお話してね」
「鉄道を敷くね」
「そうしていくからね」
 是非にと言う王子でした。
「僕の国もね」
「日本も最初は、でしたね」 
 トミーも先生に尋ねてきました。 
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