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星河の覇皇

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第七十部第一章 外縁部の賊その二十八

「しかしモグリはな」
「衛生管理もしてないですよね」
「モグリだと」
「何をしてるかもわからないし」
「そうした店とか個人は持ってるんだ」
 性病、まさにそれをだ。
「だからな」
「そうした店は行くな」
「絶対にですね」
「ちゃんと届け出をしてる様な店に行け」
「そういうことですね」
「あと変な衛生の奴には診てもらうな」
 診察になってもというのだ。
「実際は違っても性病とか言われるからな」
「いますよね、いい加減な衛生」
「そうした奴も」
「そんな奴は俺に言え」
 三等曹長である自分にというのだ、下士官の中で曹長はかなり高い階級にあるからこそ言った言葉である。
「すぐに再教育に送ってやる」
「衛生のですね」
「それですね」
「軍隊は中々クビにはならないがな」 
 公務員だからだ、この世界は極端な無能と判明しないか相当な不祥事を犯さない限り中々免職させられない世界だ。
「しかしな」
「馬鹿は再教育ですね」
「そう出来るからですね」
「そうだ、だからな」
 それでというのだ。
「そんな奴がいたら俺に言え」
「いい加減な衛生はですね」
「そうした奴は」
「そんな奴は本当にな」
 それこそというのだ。
「再教育にしないとな」
「迷惑ですしね、いい加減な診察されたら」
「それで意味のない治療受けたら」
「本当に迷惑ですよ」
「それこそ」
「そんな奴にも注意しろ」
 診察を受ける場合もというのだ。
「いいな」
「そうしたことを踏まえてですね」
「今は英気を養え」
「そういうことですね」
「そうだ、あと酒はな」
 ここで曹長は小声になった、そのうえでこうも言ったのだった。
「わかるな」
「はい、私服ですね」
「義勇軍の軍服は着ないで」
「それで、ですね」
「酒は飲め」
「そういうことですね」
「そうだ、絶対にだ」 
 それこそというのだ。
「軍服を着ては飲むな」
「正規軍ならいいですけれどね」
「俺達義勇軍は駄目ですね」
「ムスリムだから」
「それで、ですね」
「ああ、そうしたことはするな」
 絶対にというのだ。
「仮にもムスリムだからな」
「はい、わかりました」
「それならですね」
「酒はそうします」
「軍服脱いで飲みます」
「そういう時は私服で外出しろ」
 艦内で着替えてそうしてというのだ。
「最初から軍服で出るな」
「ああ、連合軍はそれ出来ますからね」
「サハラでは軍服で出ないと駄目な国多いですけれど」
「こっちは出来ますからね」
「外出証は絶対にしても」
「だからな」
 そうした連合軍の寛容さを使ってだ、それでというのだ。 
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