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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜

作者:もっちゃ
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幼少編
  うちはオビト逆行物語『班対抗戦』

 
前書き
副題【オビトが班対抗戦で頑張る話】

ご注意願います。
この作品は二次創作品となっており、本誌への多大なるネタバレを含みます。
更に辻褄や都合を合わせる為に作られた出しゃばるオリジナルキャラクターや、本誌に合わせた恋愛、過剰なるグロテスク等の表現をしております。

以上の事を踏まえた上での閲覧をお勧め致します。


第十二話目です!
班対抗戦、前回のように飴は舐めてないのでいい所を見せられるだろうかオビト、あのシーン地味に好きです。

リン「頑張ろうね!二人とも!」
オビト「おう!」
カカシ「…。」 

 
たっぷりと説教じみた何かを受けた俺は、半分ヘトヘトの状態で中忍試験を受けることになった。
…とはいえ、何事もなく第二次試験にまで行けてよかった。ある程度知識があったから一次試験は何とか全問書けたしな。
あの忌まわしい前回の記憶がこうも自分の為になるとは、夜は残酷である。
『第二次試験の内容を発表する。』
班対抗戦の課題が表示され、それぞれの班がトーナメント表として出てくる。
「…ガイたちチョウザ班、か。」
「ある意味、1番当たりたくなかった…。」
カカシの鬱陶しそうな表情に思わず苦笑いを浮かべる。ガイにライバル認定されてるもんな、お前。
ガイ、エビス、ゲンマの3人。正直エビスとゲンマは前回里でちょっと見たくらいだからなぁ。実力がどれほどのものか、前も分からなかったし、警戒しながらこなしていけばいいだろう。
班対抗戦のルールは簡単。相手の班全員を戦闘不能にさせる事が勝利条件で、クナイなどの忍具は医療忍者のみ許されるが、オリジナル忍具は可である。忍術は殺能力の高い術、禁術以外なら何でもアリ。如何に忍びらしく戦えるかが肝であろう。それとチームワーク。班対抗戦の意味を理解しなければいけない。
「…少しだけ作戦を練ろう。いいな?」
「ま、それが妥当よね。」
「うん!」

ゲンマの千本吹きはクナイの威力を相殺する程の威力を持っている。下手に当たれば危うい。エビスも能力事態は高いし、ゲンマ同様忍術のいろはを把握しているだろう。それもそれで厄介だが。
「それではミナト班とチョウザ班による班対抗戦、始めっ!」
ガイを先頭にエビス、ゲンマが走り出す。それを見てカカシは右、リンは左、俺は正面に駆け出す。
「火遁、豪火球の術!」
ごぉ、と激しい音を立て豪火球はそのまま3人に向かって飛んでいく。ガイが1番厄介だが、やつは至近距離でなくては力が発揮できない。ならば近づけさせなければいい話だ。それをガイ、ゲンマは右側に、エビスは左側に避けて回避する。
…よし、エビス1人がリンの方向へ行った。
「リン!」
リンに合図をすればリンは大きく頷きクナイを構える。医療忍者は戦闘に参加しなくてもいいと言われているが、自分も何かしたいと言ったリンの意志に答えての作戦でもある。エビスは確かに優秀だし、何をしてくるかわからない。
「土遁!」
「っ、てい!!」
…だが、リンの隠れた爆発的なパワーには叶うはずも無い。
リンはクナイの持ち手をエビスの方に向けそれで思いっきり顔面に突き付けるようにしてエビスを殴ったのだ。
リンの隠れた爆発的なパワー…、本人の前では決して言えはしないがリンは意外と力強いのだ。まぁ、思わぬ方法で使われたクナイで突然の痛みを受け気絶したエビスにはご冥福をお祈りする他ない。
「ナイスリン!」
「うっ、うん!!」
「…ホントにアレで倒しちゃうのね。」
呆れながらもカカシは呆然と立ち尽くすガイたちに向かって駆け出す。あとは仕上げだ。
「カカシ!いいな!?」
「お前こそ、ミスんないでよ。」
カカシのタイミングに合わせ俺も全速力で駆け出せば、ゲンマとガイは気を引き締めてきた。
ゲンマは遠距離が得意でガイは近距離、そして中距離のエビスか。確かにバランスは良かったな。
「っ、調子に乗んな!」
ゲンマが俺に向かって針を二、三程投げ、こちらへ向かってくる。それをある程度避けながら、足は止めない。
至近距離で拳をぶつけ合い、睨み付けてくるゲンマを跳ね返し、その隙に溝内に蹴りを入れ、ガイに受け止めさせる。
「ゲンマ、大丈夫か!!」
「おう…悪い。」
今が期だ。ここで攻め込むしかない。
「カカシ!」
「あぁ!」
「火遁、鳳仙花の術!」「水遁、水喇叭!」
鳳仙花の術で日を散らし逃げ道を無くし、カカシの水喇叭でその場まで誘導する。こうして逃げ道はなくなり、見事に俺とカカシの挟み撃ちとなる。カカシはガイ、俺はゲンマだ。
…てか、口布外さないまま術を使っても口の中から出るとかどんな口布してんだよ。
まぁいい、後で聞こう。とにかく逃げ道を塞げばあとは簡単なのだ。
俺とカカシは一瞬だけ目を合わせたあと、術に囲まれた2人に向かって突っ込み、再び印を組んだ。

「そこまでっ!第四班勝利!」
審判の声が上がり、ふぅ、と溜息にもならない息を吐き出す。目の前で伸びている3人に軽く会釈をして、サッと会場出口に向かう。
「作戦大成功だったね!オビト!」
「…俺的にはリンが倒せたのが意外過ぎたけどね。」
医療忍者を戦わせるってホントどうなの。とジド目でこちらを見てくるカカシに苦笑いを浮かべる。
「だってよ、リンなら出来ると思ったんだぜ?それにリンだってこの班の仲間だろ!それを証明してやりたくてさ!」
「…あっそ。」
カカシは素っ気なく返した。お前には少しでも仲間の大切さを知って欲しいものだ。そうしなくては、未来の英雄を育てられなくなるしな。
「…オビト、ありがとうね。」
少しだけ嬉しそうに、リンはこちらに向けて笑った。その表情が愛らしくて、こっそり感動しながらおう!と元気に返事をした。
「皆!お疲れ様、第二次試験突破おめでとう!ここまでは中々上出来だね。」
3人揃って中忍昇格なんて可能性もあるなんて、何だか楽しみだと言うように本当に嬉しそうなミナト先生に内心苦笑しながらも、いつもの様にしっかりと笑って言う。
「あったりまえだろ先生!第三次試験も簡単に突破してやるぜ!」
そう言えば、大抵皆の顔に明るい雰囲気を帯びるのを自分は知っていた。
「ん!頼もしい限りだね、オビト。皆、第三次試験に備えてしっかり修行と休息を取っておいてね。また数ヶ月後、楽しみに待ってるよ!」
こうして、俺の第二次試験は見事成功に終わったのだった。 
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