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星河の覇皇

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第七十部第一章 外縁部の賊その六

「強制労働だ」
「死ぬまで、ですね」
「徹底的に酷使してな」
「重罪人としてですね」
「そうなる」
 連合は凶悪犯には厳しい、その人権は一切保証されない。その為死ぬ程までの過酷な強制労働も容赦なく課せられるのだ。
「どちらかだ」
「多くは死刑ですね」
「そうなるな」
「これまで通り」
「公開のうえでな」
 エウロパが言う惨殺ショーとなるのだ。
「そうなります」
「では」
「凶悪犯に人権はない」 
 アcッチャラーンはまた言った。
「これが連合だからな」
「そうですね、連合はそうした国です」
「君もそうした考えだと思うが」
「はい、反対意見もありますが」
 連合にも死刑廃止論がある、言論の自由が保証されいるので議論として主張することは出来るのである。
「しかし私はです」
「違うな」
「はい」
 返答は一言だった。
「そうです」
「私も死刑についてはな」
「これまで通りというお考えですね」
「死刑はあっていい」
 実際にとだ、アッチャラーンはまた言った。
「凶悪犯は断罪されるべきだ」
「その通りですね」
「だからだ」
「そういうことだ、しかし死刑廃止論もな」
「死刑の方法も公開廃止、即座に死に至らせるべきと」
「諸説あるがな」
「首相はオーソドックスですね」
 即ち公開で拷問的処刑を行うべきという考えだ、連合の死刑についての考えはこちらの方がそう言われているのだ。
「まさに」
「その通りだ」
「では」
「今回も同じだ」
「凶悪犯は死刑ですね」
「全員な」
「法相もまた」
 アッディーンは法律を司る立場の者についても尋ねた。
「やはり」
「そうだ、法相もオーソドックスだからな」
「それで、ですね」
「今回の作戦の凶悪犯達はな」
「裁判の後」
「有罪ならだ」
 その時はというのだ。
「死刑だ」
「若しくは強制労働ですね」
「どちらかだ」
 そうなるというのだ。
「死ぬまでのな」
「それも過酷な現場での」
 そうした扱いになるのも人権が考慮されていないからだ。
「そうなる」
「そうですね、では」
「逮捕するにしてもだ」
「あくまで戦闘だからですね」
「そこで死んでも構わない」
 こうもだ、アッチャラーンは八条に言った。
「凶悪犯達なら」
「犯罪組織もですね」
「抵抗すれば射殺する」
「連合のやり方ですね」
 相手が武装している場合はだ、こうした時に一切躊躇してはならないというのが連合の軍隊そして警察の考えである。 
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