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八条学園騒動記

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第四百九十九話 朝の別れと再会その五

「そうなった時にね」
「走ってお酒抜くの」
「運動なら何でもいいけれど」
「汗かいてなのね」
「上にトレーナー着て」
「あっ、そうしたらね」
 ジュディもここでわかった。
「かなり汗かけるから」
「だからね」
「汗をかいて二日酔いを解消して」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「体調を戻してね」
「その日の試合に出るのね」
「そうみたいよ」
「また過激なお酒の抜き方ね」
「荒っぽいっていうかハードでしょ」
「ええ、二日酔いでも走るなんて」
 ジュディも考える顔で言うことだった。
「そうそう出来ないわ」
「けれどそうしたことをする人もいるの」
「スポーツ選手にはね」
「成程ね」
「そう、けれど私はしたことがないわ」
 プリシラはジュディにこのことは断った。
「そうしたことはね」
「だかららしい、って言ったのね」
「そうなの、それとね」
「それと?」
「もう一つあるわ」
 それは、だ。プリシラはさらに話した。
「お酒の抜き方には」
「お風呂に運動に」
「お薬よ」
「ああ、一気に抜けるけれど」
「汗をすごくかく」
「あれもあるのね」
「あれは極端だけれど」
 それでもというのだ。
「効果があるし」
「二日酔い解消のお薬ね」
「あれを飲む人もいるわ」
「私はお風呂派だけれど」
「それ言うと私もよ」
「けれどなのね」
「そう、こちらもね」
 薬もというのだ。
「飲む人いるわ」
「わかったわ、まあ今はね」
「二人共復活したし」
「別にいいわね」
「そうよね」
「それと」
 ジュディはさらに言った。
「暫く飲むつもりはね」
「ないわね」
「二日酔いになるとでしょ」
「ええ、思うわ」
 その時だけにしてもとだ、プリシラはジュディに答えた。
「こんなに辛いならね」
「もうお酒はいい」
「そう思うわ」
「そうよね、だから暫くはね」
「お酒は飲まないのね」
「いいわ、それと毎日飲むのはね」
 ジュディはこの場合についても話した。
「やっぱりよくないわね」
「お金がかかるし」
「しかも身体にもよくないから」
 だからだというのだ。
「それはね」
「しない方がいいわね」
「そうよね」
「アルコール中毒も怖いわ」
 プリシラもこの現実を話した。
「それもかなりね」
「麻薬中毒と同じ位よね」
「ええ、身体にもよくないし」
 それにというのだ。
「そもそもお酒は普通に売ってるわね」
「麻薬と違ってね」
「お店に行けば」
 酒屋にスーパー、コンビニと実に様々な店がある。酒を売っている店はこの時代でもあちこちにある。
「簡単に買えるわ」
「麻薬と違ってね」
「だから怖いの。二日酔いならまだよくても」
「中毒になるとね」
「危ないわよ」
「そうよね、そこは気をつけないとね」
「お互いにね」
 二人でアルコール中毒のことも話してだった。二人は別れた。そのうえで。 
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